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宮入山(1561m)前鉢伏山(1836m)と大久保山(836m) 

長野県 2010.06.06. 単独  マイカー 地図 山辺 宮入山   三等三角点
前鉢伏山  三等三角点
大久保山  三等三角点
■宮入林道(6.15)---宮入山(6.20)---前鉢伏山(7.10-7.45)---宮入林道(8.35)
■大久保山・・・牛伏橋から往復25分

前鉢伏山から残雪の北アルプスをのぞむ
入梅を控えた快晴の一日、鉢伏山西方の3座を歩く。
最近は山へ登るのにガイドブックやインターネットのサイトで探すことより、ネットで国土地理院の地図を開いて登れそうな山を見つけて出すことが多くなっている。今回も松本市周辺の登ってない山を探していて宮入山を見つけた。アプローチの林道入口付近に大久保山という三等三角点のある山も目についた。ついでに三角点を一つ稼ぐことにして出かけた。


≪宮入山・前鉢伏山≫

松本ICを下りて、あとはカーナビ任せで登山口へ向かう。『宮入山』と聞いても初耳という人がほとんどだろう。松本市の東山麓を南北に走る県道63号線から分岐して小集落を抜け宮入林道へと入る。カーナビがなければ宮入林道へたどり着くのも一苦労するにちがいない。

宮入山三角点

宮入林道へ入って少し進むとフェンスのゲート、ここから歩くとなると峠までの林道歩きが1時間か2時間はかかりそうだ。仕方がない歩くか・・・・車をぎりぎり端寄せて駐車、いざ出発と思ったとき1台の車。ゲートを開けて入っていく。「すみません、入ってもいいんですか?」と尋ねる。「これは鹿を防ぐ扉だからきちんと閉めていけばいいんだよ」とのこと。確かに鍵もない。
いやあ助かった。でも落石危険、通行禁止って注意書きがあったけど、まあいいか。

ゲートからほぼ6キロ、舗装道を難なく走って標高1450メートルの峠へ着く。数台は楽に止められるスペースもある。
無名に等しい山だから勿論道標などはない。赤テープがある。そこからよく踏まれた山道が延びていた。宮入山ピークまでは高低差100メートル弱、あっという間だ。しかし道なりに進んでしまうと三角点を知らずに通過することになる。最初の高みが見えたら踏跡を外して右手高みへ向かえば、そこに三等三角点がある。木立の中で四周展望はなし。

その先も遊歩道並の歩きいい道がつづく。
落葉樹は初々しい緑が陽光を透かしている。カラマツが多い。こちらも芽吹いたばかり。カラマツの芽吹きも実に爽やかな色あいを見せている。以前から新緑の女王はカラマツだと勝手に決めている。林床はシダに覆われたところや小笹に覆われたところなど、一様ではない。ときどき樹間から北アルプスの銀嶺が垣間見える。落葉期だとかなりはっきりと見えるだろう。


前鉢伏山山頂、背後は鉢伏山

相変わらずカラマツや落葉樹の快適な道、少し下ったあと、前鉢伏山への急な上りとなる。朝陽を浴びてまぶしいような真っ白なダケカンバが、紺碧の空とみごとなコントラストを見せてくれる。
樹林を飛び出すと視界いっぱいの広々とした大空間、前鉢伏山の山頂へ到着だ。
3年前の前鉢伏山は高ボッチ山・鉢伏山とセットだった。雲ひとつない大きな大きな空、目の前にはおおらかな鉢伏山の姿と胸のすくようなすばらしい山岳展望。
残雪の北アルプスは穂高から槍、さらに北へ鹿島槍から白馬へと一望。妙高など頚城山塊。八ケ岳、美ケ原、霧ケ峰、蓼科、鉢伏山、中央アルプス、御岳、乗鞍岳・・・しばし見とれ、2枚ほどスケッチをしたりしてから山頂をあとにした。

宮入林道の峠から林道高遠線が北へ向かって延びている。これをたどると高遠山へも簡単に登れそうな気がする。いずれ訪れてみようと思う。


≪大久保山≫

林道宮入線を集落のある古屋敷まで戻って県道63号線へ。63号線を南へ少し走ると牛伏橋を渡る。橋を渡ったところで右手に中信松本病院、左に水道施設の空き地がある。この空き地に駐車する。

掘り出した大久保山三角点

63号線を戻るように牛伏橋を渡る。橋から100メートルほど進んで右手の舗装道へ入る。フェンスの途切れた先で左手のこんもりとした藪っぽい林に入り、高い方を目指して登っていく。道はないので歩きやすいところを選び10分も登らないうちに地図のとおり細長い山頂となる。一帯は伐採作業のあとで、木屑などがビラミッド型にいくつもうず高く積みあげられている。
三角点標石の場所がわからない。山積みされた木屑の裾に標石の頭がわずかに頭を出しているのが見つかった。掘り出してみると損傷のないきれいな三角点だった。

【メモ】63号線から東側の舗装道へ入ったら、そのまま舗装道を進む。しばらくして左手に分岐している道へ。わすが先が三叉路になっている。送電線巡視路のNO.32とNO.33の表示のあるところから尾根たどると、あっという間に三角点に達する。