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大通嶺=だいつうれい(1496m) ヨシノ沢山 (1291m) 

長野県 2011.06.09 単独 マイカー 地図 海瀬(長野) ヨシノ沢 四等三角点
コース 駐車場所(4.55)−−−よしんだ峠(5.10)−−−大通山(6.05-10)−−−よしんだ峠(6.40)−−−ヨシノ沢三角点(7.00)−−−よしんだ峠(7.10)−−−駐車場所(7.20)
山頂の山名表示

4日前、五郎山(奥秩父)へ登ったおり、東信地方の国地院地図を眺めていて、知らない山がいくつか目に入った。その中の2座(大通嶺・阿登久良山)を登ってみることにした。この2座には登山道の記載はない。ネットで調べても登った記録は一つ二つあるものの、内容はあまり参考にならなかった。

低山とは言えルートファインディングしながら登る山となれば多少の緊張感はある。その分楽しみもあるというものだ。

地図を頼りに1座目の大通嶺へ向かう。どう読むのだろうか。「オオトオシレイ」それとも「オオツウミネ」・・・・。(この記述を見たМさんから“ダイツウレイ”と読むことを教えていただきました)

国道141号線を南下、小海町へ入って馬流橋で千曲川を渡ると国道421号線。

道なりに親沢、川平の集落を過ぎたところでY字路を右へ、すぐ先の分岐は左へ。さらに次の分岐は右手に畑を囲ったフェンスが見えるのでそちらへ進む。

フェンスには扉があり、紐や針金で厳重に閉められているが錠はない。

フェンス手前付近へ車を止め、紐などをほどいてフェンスの中へ入っていく。畑の中の緩い勾配を15分ほど上がって行った最高点が“よしんだ峠”、ここまでは舗装された道だが、道はここで終点となっいる。

再び入口同様に閉じられた扉を開けて外に出る。

車道終点がよしんだ峠。フェンスに「出口」と表示されている

さてここからどう歩くかだ。一段高くなった土手に上がると細い踏跡が下へ向かって延びている。茂る灌木の枝をくぐるよにして下って行くと車道跡らしい道となり、その先でこれも車道跡らしい道とTの字で交差する。ここは小広い沢上地形になっている。

交差した車道跡を左手(高い方)へとたどっていく。カラマツの林床には大きなシダが群生して、ちょっと見慣れない光景だ。このまま車道跡をたどるのは方向ちがいの気がする。地図と見比べても判断できない。戻ってもう一度様子をみることにする。

Tの字交差までの中間まで戻るが、沢上地形のため地図が読みにくい。

頼るは感のみ。沢の上部の向かって右手に見える尾根へ登ることにする(*1)。はたしてこれが大通嶺の方向にあたるのかは疑問。藪を漕ぐほどのこともなく尾根へ上がる。そこに「入山禁止」の札がある。どうやらマツタケ山らしい。ということはハイカーは登らなくても地元のキノコ業者は頻繁に歩いているということだ。
  (*1)尾根目ざしての取付地点・・・・カラマツの幹に色あせた赤テープが巻きつけて
     あるのを帰りに見ました。これが取り付き点の目印につけたものかすどうかは
     不明ですが、見落としやすいと思います。他には歩いたルート上に目印らしい
     ものは一切見かけませんでした。

岩っぽい尾根の登り

尾根は普通の登山道程度に歩きやすい。尾根の最上部が目指す大通嶺でああることを祈り、ところどころにあらわれる岩場を越え、大汗をかきながら登って行く。下山のときに間違わないよう、尾根の分れには特に注意して記憶にとどめる。

新緑の中に彩りを添えるヤマツツジやミズナラの中に一群れ明るいシラカバの林に目をやりながら登りついたピーク。はたしてここが大通嶺か・・・・

ミズナラなどの落葉樹の囲まれた山頂には何の表示もない。山頂の様子だけでも写真にとレンズを向けた先、一本の樹木に一辺が10センチにも未たない小さな表札のようなものが見える。近づいてみるとアルミ板にタガネで文字を打ち出すような細工で「大通嶺」と書かれている。ヤレヤレ私の感に間違いはなかった。

まったく展望のない山頂、一息入れてすぐに山頂をあとにした。

よしんだ峠まで戻り、大通嶺とは東西に向き合うような1291.4mのピークを踏むことにする。こちらには四等三角点があるはずだ。

踏跡があるかどうか、それらしいものを探したが判然としない。

ヨシノ沢山の四等三角点

方角だけ適当に見当をつけて登りはじめる。しばらく登ると手にトゲのようなものが刺さった。見ると有刺鉄線だ。その鉄線沿いを登って行くと、峠から15分ほどで平坦な尾根となり、その先に四等三角点があった。

地図には三角点表示たけで山名は載っていない。三角点名が“ヨシノ沢”となってるので勝手にヨシノ沢山とすることにした。

ちゃんとした道はなかったが、迷うこともなく予定のピークに達したことに満足して駐車場所へと戻った。所要2時間25分だった。

休む間もなく次に予定している阿登久良山へと向かった。
 
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