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大姥山(1003m)  火沢山(855m)  

長野県 2011.12.11 単独 マイカー 高山(日名) 大姥山 二等三角点
火沢山 三等三角点
信州新町左右集落(8.00)---大姥山(9.00-9.05)---火沢山(9.35)---左右集落(10.00)

大姥山は4年前(20007年)の秋登ったことがある。そのときは南側登山道、大姥神社からのルートで、岩場などがあってなかなか面白いコースだった。

今回は左右集落から北側のルートをとった。主目的は火沢山である。大姥山の東方に位置する三等三角点のある山だ。国地院の地図には登山道が載っていないし、ネットで検索しても登頂記録は皆無だった。

標高855メートルの里山、大姥山から尾根伝いに難なく達することができるとタカをくくっていた。

餓鬼岳・唐沢岳・・・大姥山にて

国道18号線信州新町、犀川にかる川口橋信号から北への道へ分岐、温泉施設「さぎり荘」の前を通り過ぎ大町市方面への上り勾配の道を疾駆する。

出発地点となる左右集落に着き、少し引っ込んだところに駐車スペースを見つけて車を止めた。

(実はすぐ先が左右バス停で、青少年旅行村への立派な道が分岐している。この道をたどれば難なく大姥山へは登れた)

駐車場所から田んぼのあぜ道をたどって山へ向かう。すぐにイノシシ避けの電気柵にぶっつかってしまう。それを避けて藪の中を分け進む。カーブミラーがある。あれ?道がないところにカーブミラーが。よく見ると昔は道路があったらしい形跡、今は歩くのも一苦労のひどい藪と化している。

藪と格闘しながら強引に登っていく。立派な舗装道路に出る。そこが青少年旅行村キャンプ場だった。道標は左手サフォーク牧場を示している。

さてここからどう登ったらいいか・・・・。キャンプ場から上へと延びる踏跡らしいものが目につく。この道を進むと、すぐに車道を横切り、再び藪っぽい中の直上となった。汗が流れる。するとピンクリボンが目につく。何となく踏跡らしい感じも見える。ピンクリボンを目標にしてさらに登っていく。

もう尾根は近そうだ。立派な舗装道に出る。大姥山400mの立派な標識。舗装道をたどって電波塔の立つ大姥山々頂に到着。感じとしては大姥山と火沢山の中間あたりの尾根へ出るつもりで登っていたが、かなり方向感がちがっていた。

高低差250メートルに1時間を要してしまった。

白銀の餓鬼岳・唐沢岳がみごとだ。どっしりとした重量感を持ち、冬日を受けた虫倉山もなかなか立派だ。

さて目指す火沢山は? 

そもそも火沢山は国地院の地図には山名が記載されていない。そのピークには三等三角点があり、点名は“火沢山”、地元では何と呼ばれているのだろうか。

大姥山頂から見通すものの、どれが火沢山か不明確。地図上では、ここから尾根を北へ下ったあと、東に方向を変えて小ピークを一つ二つ越えれば、あっという間に辿れそうに感じた。

ところが少し尾根を下ったところでフェンスに遮られる。そうか、これがサフォーク牧場だな。今はその羊も牧舎に移されたのだろう、がらんとした広大な空間になっている。

尾根筋の左手はなだらかな牧場の斜面、右手は急傾斜で落ち込む斜面、足場の良くない急傾斜の斜面を、フェンスに沿って進む。

最後のピークと思われる地点で三角点を探す。三角点どころか、存在を示す何物も見当たらない。ここがフェンスの末端で、その先は斜面が急に落ちていく。

藪もないし見つからないはずはないと思いつつ、まあいいか・・・と割り切って駐車場所に戻ることにする。

柵を乗り越えて牧場の中へ入り、途中で見えた出口の扉らしいところから外へ出ると、あとは車道、これをたどると駐車した広場近くの「青少年旅行村」の看板の立つ左右集落だった。