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 根子岳・四阿屋山    草津白根    横手山    笠ケ岳  
2012.9.27〜28日 2日間の日程で、遠来のAさんと上信越の山を2日間の日程で歩く。

根子岳(3128m)   四阿山(2338m) 
長野・群馬 2012.09.27 快晴 同行者1名 マイカー *** 根子岳  一等三角点
四阿屋山 二等三角点
コース 菅平牧場(6.55)−−−根子岳(8.40−8.55)−−−四阿山(10.25−11.15)−−−中四阿(11.55)−−−菅平牧場(13.20)

根子岳への登りから八ケ岳を遠望

遠来のAさんと、2日間の日程で上信の5座を歩いた。初日は根子岳から日本百名山の四阿山。

根子岳の登山口は秋冷の菅平牧場。好天に恵まれて雲ひとつ見当たらない絶好の登山日和。北アルプスから頚城山塊まで一望できる。

山頂での展望がさらに楽しみになる。

早速出発。登山道沿いには朝日に眩しい白樺林がつづく。牧柵の向こうでは朝露を含んだ牧草を喰む牛の姿、いかにも高原の秋という雰囲気、実にのどかだ。

少し登ると立派な休憩用の東屋が出来ていた。昨秋はなかったものだ。

ときおり脚をとめて北アルプスの連嶺に見入り、快調なペースで上を目指す。同行のA女史はかなりの健脚、老トルの私はついていくのが大変になるほどの軽快さだ。

足元にはマツムシソウ、ヤナギランの綿毛、オヤマリンドウ、シラタマノキの純白の実、ゴゼンタチバナの真っ赤な実などが目につく。

登山道には霜柱が見える。氷点下近くまで下がったようだが、風もなく紺碧の空が広がってあまり寒さは感じない。

1時間45分で根子岳山頂着。山名を指呼しながらしばし展望を楽しむ。

白馬三山から槍・穂高まで3000m級の延々たる連嶺。乗鞍、御嶽、中ア、八ケ岳連峰、南アルプスの仙丈・甲斐駒、富士、浅間山・・・・。晴れ渡った空、満ち足りた気分のひと時を過ごした。

根子岳からは高低差約200mの下りでコル、ここから四阿山々頂へは300mの登り返しとなる。同行A女史は樹林の急登を息を乱す様子も見せずに登っていく。

ひと汗かいて稜線西端の一角に登りつけば、あとは一投足で山頂だ。

休憩する前に2、3分先の三角点を往復してくる。風雪に耐えて今年も小さなお地蔵様は穏やかな顔でたたずんでいた。

浅間山を目の前にして40分ほどの大休憩。残念ながら群馬県側だけ雲がかかり、明日に予定している白根山方面は目にできなかったのが残念だったが、根子岳山頂同様の展望を欲しいままに楽しんだ。

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根子岳 白馬三山をのぞむ

下山は中四阿経由のルートを下る。中四阿あたりから目にする根子岳は実に優美で、思わずカメラを向けてしまう。

菅平牧場への下山は思ったより早く1時20分。暑くもなし寒くもなし、爽やかな高原の気を十分に味わってから、宿へと向かった。

 
   

草津白根山(2171M)・横手山(2305M)・笠ケ岳(2076)


群馬 2012.09.29 霧雨・曇 同行者1名 マイカー *** 逢ノ峯 三等三角点
横手山 二等三角点
笠ケ岳 二等三角点
コース ■白根駐車場(6.25) −−−逢ノ峯(6.40)−−−登山口(6.55)−−−本白根山(7.40-7.50)−−−展望台−−−登山口(8.55)−−−駐車場(9.10)−−−湯釜展望所−−−駐車場(9.45)
■渋峠(10.30)−−−横手山−−−渋峠(11.40)
■笠峠−−−笠ケ岳−−−笠峠(往復40分)
【草津白根山】・・・日本百名山

志賀高原入口付近の宿を出て白根山へ向かう。

車が横手山腹の‘のぞき’あたりまでくると目の前に志賀高原のシンボル‘笠ケ岳’の大きなシルエット、その背後には北アルプスの連嶺が紺碧の空を画すように朝陽に輝いている。 清澄な朝の景色にしばし見とれる。

渋峠を越えて草津方面へ入ると天気はがらりと変わり、ガスの中に入ってしまい展望は皆無。目に飛び込むはずの荒涼とした白根火山の風景も閉ざされている。

白根駐車場に車をとめて出発。

最初に逢ノ峰の小ピークを越えていく。そのピークには三等三角点があるはずだが見つけられなかった。小ピークを下ったところが白根火山ロープウエイ山頂駅で、本白根山の登山口となっている。山頂までは高低差わずかに200m弱。

遊歩道並に整備された道をたどればすぐに火口縁。左手に見える展望台を横目に見て、火口縁をそのまま半周ほど回って最高点に達すると、ここが本白根山の山頂である。

ガスで展望の得られないのを惜しみつつ山頂をあとにする。

帰りは巨岩の上の展望台に立ち寄って記念写真。そのあと鏡池を経由してロープウエイ駅へと戻り、近道の逢ノ峰東山腹の道をとって駐車場へと戻った。

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湯釜

同行のAさんは日本百名山へのチャレンジを始めたばかり。

草津白根山も百名山の一つだが、どのピークを指しているのか深田久弥の書を見ても明らかではない。このあたりの荒涼とした山域一帯を草津白根山と呼んでいるようだ。その意味でも本白根山とは別のもう一つのピーク湯釜のあるピークを登っておく必要がある。

本白根山から駐車場へ下山した足で湯釜へと向かう。

わずか10数分で湯釜展望所、その先は立入禁止で最高点までは行くことはできない。

ガスのため、エルラルドグリーンの湯釜は見ることができなかった。






      

【横手山】・・・日本300名山・信州百名山

のぞき展望所’からの笠ケ岳と北アルプス

渋峠駐車場へ車を止めて横手山へ。

リフト乗り場の脇から横手山頂へ通じる車道が延びている。一般車は進入できない。

舗装された車道を、つま先上がりに進むとわけなく山頂の一角に登りつく。高低差もわずか100数十メートルほどだ。

三角点のある山頂へは、リフト降り場横から細道が通じている。鳥居をくぐって進むと、すぐに展望の開けた山頂となる。二等三角点を確認し、石祠に拝礼。

残念ながら北7アルプスなど期待した展望は得られなかった。

名の知られた横手山頂のパン屋で早目の昼食をとってから渋峠へと下った。


     

【笠ケ岳】・・・日本300名山、信州百名山

笠ケ岳山頂

熊の湯から少し下った笠岳スキー場から、高山村方面への林道へ入る。林道は全面舗装の走りやすい道、最高点が笠峠だ。

峠の駐車場へ車を止めて笠ケ岳山頂へ向かう。国地院地図には「笠ケ岳」となっているが、地元では笠岳と呼ぶのが一般的のようだ。

登山道へ取り付くと間もなく急登が待っている。いつ造設されたのか、木製の急な階段が長々とつづく。しかし階段のおかげで昔に比べるとずいぶん登りやすくなった。

高低差はわずか100数十メートルだが、急な階段に息がはずむ。

登りついたピークは巨岩の頂。残念ながら、ここも満足のいくような展望は得られなかった。

予定した3座を登リ終わり、麓の高山村で温泉に立ち寄って汗を流す。さっぱりとした気分で帰路についた。