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             南保富士(728m)・二王山(784m)・馬鬣山- ばりょう( 248m)        

 富山

 2016.06.18

 単独 南保富士    三等三角点
 コース ◆《南保富士》 駐車場所(5.05)---登山口(5.25)---尾根(5.35)---七重滝分岐(5.50)---南保富士(6.15-6.20)---二王山(6.40)---南保富士(7.00-7.05)---駐車場所(8.00)
◆《馬鬣山》  三峰山グリーンランド駐車場(8.15)---291m最高点(8.42)---馬鬣山(8.55)---駐車場(9.40)

【南保富士・二王山】・・・南保富士→富山百山

未明3時、マイカーで長野市自宅を発つ。高速道を乗り継いで朝日ICへ。カーナビの目的地は朝日町三峰グリーンランド。ナビ任せに走って目的地の前を通過、さらに舗装された良い道を進むとダートに変わり道幅が急に狭くなる。すれちがいも難儀しそう、舗装の終点が広くなっているのでここに駐車。

 
 南保富士山頂 南保富士展望・剣岳?

5時5分スタート、水たまりの残る林道を10分余進むと駐車スペースが2か所。七重滝への道標を見送り、その先進入禁止ゲート手前に南保富士への道標があった。ここが登山口、山道へ入る。

しばらくは杉の林を緩やかに登って行く。やがて急斜面を2、3回じぐざぐに登り切ると尾根歩きに変わる。七重滝への道標を見送り、若葉の気持ちいい雰囲気を味わいながら高度を上げてい行く。

ヤマアジサイやヤマツツジなど、数少ない花を目にしながら、快調に足が進み、簡単に南保富士山頂へ着いてしまった。
登山口からの高低差約350m、50分。明るく開けた山頂には三等三角点のほかに、石のお地蔵さんや南保富士と彫られた小ぶりの自然石など。やや霞んではいるが、遠望する残雪の山は剣岳や毛勝三山だろうか。南東側、目の前に見えるのがこれから辿る二王山、けっこう距離がありそうに見えたが、歩いてみるとわけなかった。

二王山山頂

しっかりした踏跡が延びている。いったん下ったあと小さなアップダウンがあるがほとんど苦になるほど大きなものではない。標高は南保富士より50メール高いだけ。ブナ林の爽やかさが汗を忘れさせる。比較的若木が多い。木の幹にペンキで書かれた「二王山」の表示がちょっと目ざわり。

南保富士から20分余で二王山着。ピークという目立つ高みは無く、樹木の茂った広い平坦部はどこが山頂か特定しがたい。道の途切れたところが山頂ということだろう。樹林に囲まれて展望はないが、この樹林の雰囲気はなかなか味わいがあった。

二王山と同名の山は静岡県安部川の奥にもある。こちらは標高1208m、2006年1月9日に登っている。同名の山というのはけっこうあるものだ。

滞頂するほどの意味がなく、すぐに南保富士へ引き返し、そのまま下山した。
富山百山を意識したことはなかったが、数えてみたらこれが65座目だった。富山の山は知らぬ間にけっこう登っていたことに気づく。もちろん百座以外に登っている富山の山は、ほかにいくつもあります。


【馬鬣山】・・・ばりょうさん

登山対象とはほど遠い291mの低山・・・というか丘に毛の生えた程度の山。
山名の難読とその意味が想像もつかないことで気を惹いた山です。

国地院地図で南保富士を調べていると、すぐ近くにこの山が目についた。「鬣」の字に「りょう」とカナが振ってある。複雑過ぎてどのような字か判然としない。80年生きてきて目にしたこともない珍字。好奇心が働き、これはぜひとも登らねば・・・・。字画がゴチャゴチャ、拡大して字を確認、ネットで調べると「たて髪」のことでした。『ばりょうさん』と読むのだと思います。

馬鬣山山頂?

三峰グリーンランド入り口に周辺案内図がある。馬鬣山入口へ100mという表示。入口はすぐにわかった。三峰グリーンランド入り口前の大きい駐車場へ車を止めて出発。山道へ入る。遊歩道並みの歩きやすい道、大きいアップダウンもない。杉林の中を小さな起伏を繰り返しながら進む。「南保城址と馬場の跡」とか「櫓谷」、「牧砦跡」など、案内の看板がこまめに設置されている。

スタート地点の標高が280mほど、馬鬣山が248m、中間に最高点があって291m。それだけ聞くと平地歩きとたいして変わらない。しかし歩いてみるとアップダウンの合計はそれなりにあるとがわかる。

展望のきくところはほとんどなく、ひたすら馬鬣山を目指す。途中の最高点291mには、かつて三角点があったようだが、今は消失している。

最後の鞍部で笹川集落から上ってくる道が合流、ここには横尾城址の概念図や解説した大きな看板が立っている。その鞍部からわずかに登ったところがピーク、地形図にある馬鬣山観測点248mのピークで間違いないだろう。しかし何の表示もない。

1時間はかかかると思ったが、速足で歩いたこともあり思いのほか早く、所要45分だった。木立の隙間から平地の街が垣間見えたものの、これという展望もなくすぐに来た道を引き返した。帰りの所要時間もぴったり同じの45分だった。

馬鬣山・・・何とも難しい字です。数えてみたら26画?


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