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鍋倉高原(約1100m)

長野県  2016.10.22 妻・息子同行
コース ◆登山道入口(10.45)−−−森姫(11.25)−−−森太郎(11.45)−−−登山口(12.30)
◆茶屋池周辺紅葉狩り散策
◆光高原立ち寄り
ブナの巨木 ― 森太郎
黄葉の写真はこちら 
妻・息子と連れ立っての紅葉狩り。行き先は信州最北部の飯山市鍋倉高原、何ししおう豪雪地帯です。以前に秋の鍋倉山へ登った折、目をみはるような紅葉の記憶が残っている。それを思い出して出かけることにした。紅葉の時期が例年と少しづれているというが果たして・・・・。

目標は知る人ぞ知るブナ純林の森、特に森姫、森太郎と名付けられた巨木が広く知られている。20年近く前に森姫、森太郎に会いに行ったときは、藪に近い踏跡をたどった記憶がある。今でも探索路入口には、わざと表示らしいものは作らない。うっかりすると見落としてしまう。それは巨木はもちろん、このブナの森を絶やさず未来へつなげるための気使いである。

今は入り口から山持へ入ると、以前とは格段に歩きよい道となり、道標もある。まさに今ブナの黄葉真っ盛り、大木の混じるブナの道を、黄色に染まるような気分で登って行く。妻の足に言わせ、およそ40分で森姫へ到着・・・しかしその巨木は立ち枯れていてびっくり。以前訪れたときはまだ生きていたように思う。存在が知られるしたがい、訪れる人々が根元の土を踏みつけ、固くしてしまったことが原因とか。惜しまれる。

次は10分ほど登った先にある森太郎、こちらは老体に負けじと、胸を張るように天に向かって威厳を保っていた。しばし根元から枝先までじっくりし観察。

ここから鍋倉山山頂へ通じる道もひらかれているようだ。以前はなかば藪漕ぎの状態で登ったことを覚えている。今日の予定はここまで、登山口へと引き返した。

◆次いで目に焼き付いているこの先の茶屋池へと車を進める。予想どおりの色に染まった景観は少しも変わらぬ見事さに思わず吐息が出そう。息子曰く「ここれが東京近郊なら見物人で大変な騒ぎになるだろう」・・・わかる。
青空を見せ始めた空、盛りを迎えたブナの黄葉、それを静かな湖面に投影した景観、何回も何回もシャッターを切りまくった。
車をさらに進めると長野・新潟県境の関田峠、そこから新潟県側に少し下って行くと光高原、日本海まで見通せる展望台で、上越の毛無山・昼闇山から火打山・妙高山・高妻山・黒姫山・・・さらには大気が澄んでいると槍ケ岳まで見えるらしい。

深まり行く秋、黄葉に満足した一日であった。

1993.10.28・・・鍋倉山・黒倉山はこちら
2002.09.24・・・鍋倉山・黒倉山はこちら
2005.04.08・・・鍋倉山スキー登山はこちら
 
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