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高ボッチ山(1665)高出山(1421m)東山(1430m)

長野県  2016.10.26 単独  東山 二等三角点
コース 高ボッチ展望駐車場(10.05)−−−高ボッチ山山頂(10.10-10.15)−−−駐車場(10.20)−−−登山道入口探し(10.35-10.50)−−−荷直峠(11.10)−−−高出山(11.25)−−−東山(11.40-11.15)−−−荷直峠(12.00)−−−高ボッチ展望駐車場(12.55)

高ボッチ山は何回も訪れた山。今回の目的は塩尻市・岡谷市境界の尾根を歩くこと。この尾根は分水嶺でもあり、尾根に降った雨は、東に落ちれば諏訪湖へと流れ最後は太平洋へ。一方西に落ちた雨は松本平から犀川・信濃川を下って日本海へ注ぐ。 

63号線から崖湯温泉方面へ、さらに高ボッチ高原への林道をひたすら駆け上がる。曲がりくねった道を上りきると一挙に視界が開ける。昨夜の雨も上がって清々しい。広々とした展望駐車場から、早速北アルプスの展望に目を凝らす。見栄えの良い常念、穂高連峰、槍ケ岳、白馬三山から五竜、鹿島槍ケ岳・・・・・。

穂高連峰―高ボッチ展望台より

展望をカメラに収めたあとは高原の最高点「高ボッチ山」へ。駐車場から遊歩道を10分ほど。ここからは八ケ岳、南ア、富士などが見えるはずだが雲が邪魔をしている。 

駐車場へ戻り、次は目的の東山へ。
徒歩で車道を10分余下ったあたりに歩道があるはず。地図に示された歩道を探して行ったり来たり。それらしい道標もない。草藪に埋もれてしまったのか。木柵の歩道らしきものが目につき、半信半疑でたどってみる。草が覆って踏跡も定かではないが歩道に相違ない。しばらくは草や笹に隠れた平坦道を見失わないよう注意して進む。

やがて急な下り勾配となり樹林へと入っていく。道は不鮮明、ときおり色あせた赤リボンとか、古びた高ボッチ山高原を指す道標、岡谷市・塩尻市の境界標柱が良い目印になる。高低差200mほどの急な斜面を下りきると林道が横切っている。そこには「荷直峠」の標識が木の幹に取り付けられ、「高出山入口」という標識がある。右手への林道はゲートで閉鎖。地図と見比べると東山へのルートに間違いはなく安心。

東山へは、荷直峠から左方の車道を進み、東山直下でピークへ登るか、高出山経由の尾根道をたどって行くか。分水嶺を歩くなら高出山ということになる。

東山山頂・二等三角点

明瞭な踏跡をたどると、すぐに高出山の標識、地図の1421m観測点あたりだ。地元では高出山と呼ばれているのだろう。
分水嶺の尾根道は迷いようもなく、いくつかのピークの上り下りを繰り返したあと林道に接触。1か所だけ登りにくい急登はあったが、わけなく東山のピークに到達した。山頂には二等三角点と、木の幹に取り打ち付けられた私制のものらしい山頂表示プレート。樹木に囲まれて展望はなく、長居は無用。山頂の様子をカメラに収めて帰路につく。

帰りは林道を歩いて荷直峠の標識まで戻り、そこで山腹への急な登りに取りつく。ここで取り付き場所を間違え、しばらく登ってから誤りに気付いて林道まで戻る。探すと明瞭な取りつき点があった。明瞭だったが故に、記憶にとどめるという注意力を怠った結果だ。

山歩登りとは、まず登り、それから下るもの。今度はその逆。帰りが登りというのは戸惑う。急な登りが終わり、あとはなだらかな道、安心したのが油断、草原帯に入ったところでケモノ道へ迷い込んだらしい、立ち止まって高ボッチ山山頂と、今いる地点とを測ると進んでいる方向が90度ずれていた。ふと背中方面を振り向くと、富士山がくっきりとその姿をあらわし、南アルプス、八ヶ岳、浅間山などが望める。いっとき展望を楽しんでから草藪をかき分けて軌道修正、車道へ出る直前で正規の歩道に合流した。

小さいながらそれなりに楽しい3時間弱のハイキングだった。

過去の高ボッチ山はhttp://www.joy.hi-ho.ne.jp/h-nebashi/sub1273.htm
 
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