山岳巡礼  hkk-1574 ≪山岳巡礼≫のトップへ戻る  

フスプリ(1945m)

 長野・新潟

 2018.10.03

 М氏同行  三等三角点
 コース

北野の先の駐車場(6.55)---風吹山荘(10.15)---フスプリ山(11.15)
---風吹山荘---駐車場
(14.20)
  記録をとらなかったため、時間は不正確です。

フスプリ山とは変わった名前の山。コンサイス日本山名辞典には載ってないが、国土地理院の地形図には記載されている。三等三角点があり、点名は「弥平頭」。

10
年前の7月、単独でフスプリ山を目指したことがある。そのときは残念ながら登頂に失敗。1888mの風吹岳ほ登って引き返したが、今回は山友Мさんに誘われての再挑戦。

フスプリ山山頂・三等三角点

登山口も前回とは異なるルート。大糸線中土駅付近からR148号線と別れて西方の道へ。目指すは地図上の「北野方面」、人家が途切れてなお先へ先へと林道を進む。道幅は狭いものの北野を過ぎた先も舗装がつづき、一般のセダンでも問題はない。
R148号線と別れてから1時間近く走っただろうか、10数台は駐車可能な広場に到着。標高は1150m?数台の車が駐車中。目指す山頂までの単純高低差は800mほどだろうか。

風吹岳への道標に従って登山道へ入る。ルートは明瞭、整備もされているので歩きいい。
予報は快晴・・・のはずが、期待に反し晴れ間は見えない。緩急や、小さなアップダウンを繰り返しながら歩を進める。高度を上げていくとブナから見事なダケカンバへと樹相も変化。登山道の脇にはコゼンタチバナの赤い実や、紅葉の始まったナナカマドなど、秋色濃くなり、目を楽しませてくれる。
やや急な下りを降りたきったところが風吹山荘。ここまで約2時間15分ほど、単純高低差は800mほどだが、何回かのアップダウンがあったことを考慮すると、まずまずのタイムだろう。10年前に登った時のルートはここ風吹山荘で合流したのを思い出す。

風吹岳山頂は山荘からすぐだが、目指すフスプリ山はあとひと頑張りしなくてはならない。山荘前のベンチでひと息入れてから出発。風吹大池を右手にして進むと、木道となって草紅葉の草原が広がる。広々として気持ちいい空間にしばし足を止めて見入る。
緩やかな勾配を進むとすぐにルートは2分。右は蓮華温泉、左は天狗原。左手の天狗原方面がアスプリ山へのルートだ。紅葉を楽しんだりしながら、迷いようのない一本道の緩い勾配を進む。窪地状小さな池のあたりまで来ると、このあたりが最高点という雰囲気。ところが見回しても「ピーク」という地点が判然としない。さらに少し進んで見ると、登山度は勾配をまして下降している。前回のフスプリ山登頂失敗もこのあたりだったのかもしれない。

草紅葉の湿原

Мさんの携帯した上空からの空中写真を確認すると、ピーク付近に池が写っている。この付近に湿原のある可能性が高い。見まわしていちばん高そうな地点を目ざし、赤テープを残して濃い笹藪へ突入。するとあっけなく草原に飛び出した。雪解けの後は池塘が出来るのだろう。それほど広くもない草原に立ち、いちばん高そうな地点へ向けて、再び密藪へ突入。3メートルおきくらいに赤テープを付けて進むと、ぴたり勘があたって三角点標石のピークへ。ヤッター・・・。
この三角点へ立った人はごく少数だろう。冒険を成し遂げたような達成感を味わう。これでは、前回山頂へ到達できなかったのも無理はない・・・と納得。
山名表示一つ無い、無垢な山頂に赤テープのみ残し、カメラにおさめて登山度へ戻る。

人の気配もない草原の木道に座し、満ち足りた気分で昼食。期待したほどの晴天にはならなかったが、雲間の青空を見上げ、草紅葉の風になびく様を眺めながら、満足感に浸った。
下山、疲れた足には、途中の繰り返す小さなアップダウンもけっこうこたえたが、ほぼ予定通り駐車場へ下山した。

同行のМさんの記録はこちら→ ://js30.at.webry.info/201810/index.html#1004
10年前の風吹岳の記録は→http://www.joy.hi-ho.ne.jp/h-nebashi/hkk-809.htm


山岳巡礼のトップへ戻る