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蛤 山(はまぐり)=984メートル
宮城県 | 2007.10.21 | 単独 | マイカー | 地図 不忘山南東 | 蛤山 二等三角点 | ||||||
コース | 南蔵王青少年旅行村駐車場(9.45)---林道分岐(10.10)---登山口(10.25)---蛤山(11.15)---三角点)---山頂(11.30)---登山口(12.00)---駐車場(12.30) | ||||||||||
駐車場から100メートルほど戻って道標のある林道へ入る。車が楽々と走れるほどの道だが鎖で閉じられている。ゆるい上り勾配の林道を20分余で分岐となる。直前に出発した3人にここで追いつく。道標にしたがって左の林道へ入る。登山口まで800メートルの表示が立っている。15分で林道終点、ここから山道となる。蛤山へ2キロの表示がある。 いくらか紅葉を始めているがまだ早いようだ。梢を揺るがす強風がうなり声を上げて吹き渡っている。今日の北日本は冬型の気圧配置で季節風が強いという予報だった。
はっきりと黄色味を帯びたブナなどの落葉樹が見られるようになると、東北の山を歩いているという実感が湧いてくる。ブナの癒し効果は毎度のことながら感じずにはいられない。 さらに高度をあげてくると、ミズナラなどの黄葉が色を濃くしてきた。中には真っ赤に染まったカエデなども見られる。 前に立ちはだかる大きなピークは北側を巻くようにして通過、北からの強風が容赦なくたたきつけるように吹き上げてくる。寒い。突風性のこの風はたまったものではない。早く山頂を踏んで降りたい気分だ。 強風の唸るピークに石祠と山岳競技会場の白い杭、真ん中にブナの大木が立っている。ここが山頂のようだが三角点はない。踏跡が先に続いていたのでそのまま進むと10分もかからずに二等三角点の標石が登山道の真ん中にあった。 三角点を写真に収めると強風に追われるようにして石祠の山頂へ戻り、留まることなく下山にかかった。 下山後七ヶ宿ダム湖近くの石湯沢温泉で汗を流し、その夜は東北自動車道国見SAで車中泊。 東北百名山が選定されたときの初版本(1990年)には蛤山が選ばれていました。その10年後に山の入れ替えがあって新版が発刊されました。新版には蛤山などの10座が除外されて、ほかの山と入れ替わってしまいました。東北百名山をやるにあたり、除外された10座もあわせて110座すべてを登ろうとしましたが、結局除外組のうち秋田県の白岩岳と五ノ宮岳を登り残してしまいました。 深田日本百名山にしても、100という数字に収めるために、やむなく落とした山42座を著書の中にあげています。日本百名山を目指す人は、できたら百名山に遜色のないその42座(すれすれで深田百名山に洩れた山)も目標にかかげたらと思います。私はその42座も全部登りました。 東北百名山も同様の考えから、除外された10座のうち2座を残しての登頂達成を謳うのは少し後ろめたい気がしています。 |