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信州新町
長者山
=ちょうじゃ(1160m)


2008.07.19登頂  2009.02.18登頂

長野県 2009.02.18 単独 マイカー 地図 日名 三等三角点
駐車場所(7.30)---登山口(7.55)---山の家(8.37)---長者山(8.55)---登山口(9.30)---駐車場所(10.00)
雪の上は動物の足跡だけ
とんだ勘違いをしていた。
半年前に登ったとき、三角点が見つからなかったという記憶がある。そこであらためて登ることにした。ところが前回もちゃんと三角点は確認してあったのだ。
季節は今回とは逆の真夏、雪に覆われていたのでもなく、まったくの記憶相違であった。

この前登ったときから半年しかたっていない。あらためて下調べをするまでもないと、記憶だけで出かけた。

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『民宿』という道標のある手前、県道川口大町線の路肩の広いところへ車を止めて出発した。民宿方面への細い車道をたどるが、前回の集落とはどこか記憶がたがう。首をかしげながら歩いているうちに、また県道へ出てしまった。
バス停のおばさん尋ねると、登山口のある左右集落はまだ先だった。

車道をつま先あがりに進むと、山美荘、丸和荘という民宿の看板が立っていて、ようやく記憶が呼び戻せた。歳をとるということはこういうことかもしれない。10分ほどで記憶の民宿があり、あとは迷うことなく林道から登山道へと進む。
暖冬とは言え真冬、そこそこの雪があるものと思っていたのに、日陰にわずかな雪が見えるだけ。この前は藪っぽい尾根をたどって山頂を目ざしたが、今日は楽な遊歩道コースをとる。

山の家のある広場に着いたところで、ようやく地面を覆うほどのほどの雪が見えてきた。真冬にこんなマイナーな山へ登る物好きもいないらしく、雪面には動物の足跡が見えるだけ。民宿のあった登山口からちょうど1時間で山頂へ着いた。さてこれらから三角点を探さなくては・・・・・と思ってあずま屋の軒下に目を落とすと、探すまでもなく三等三角点がある。どうして前回はこれを見落としていたのだろうか?
北アルプス一望のはずの展望も、あいにくその稜線には雲がかかっている。
これほど明瞭な三角点を見落としていたのはなぜ・・・なぜ・・・と納得できない気分で山頂をあとにした。

下山後、左右集落の民家など、絵のモチーフを探してぶらぶら歩きながら駐車場所まで戻った。
帰宅してから前回の山行記録を見ると、ちゃんと三角点を確認していたことが記されている。でもこのあたりの山で三角点を探し出せなかった山があったはず、でもそれが思い出せない。山行記録をめくって該当する山を探してみることにしよう。


長野県 2008.07..19 単独 マイカー 地図 日名 三等三角点
左右登山口(5.30)---林道と合流(6.20)---長者山(6.40-6.45)---左右登山口(7.35)
長者山頂 かすんで見えるのは爺、鹿島槍、五竜岳方面
長野市の隣町、信州新町の典型的な里山“長者山”へ登った。夏ともなると信州も涼冷などとはほど遠い暑さに苛まされる。この低山長者山も夏に登る山ではないことが分かっていてあえて出かけた。このところ少し気持ちにひっかかることがあったりして気分転換かしたかったのだ。

早朝の涼しいうちにと思い、4時半に自宅を出た。長野市から19号線を南下、川口橋を渡った先で県道394号線大町方面へ右折、青少年旅行村の標識を目あてにして左右(そう)集落を目指す。青少年旅行村を過ぎたところで、長者高原へと右に分岐する。一車線の細い道を進むと、山美荘、丸和荘という2軒の民宿の先が登山口で道標がある。車が2台ほど駐車できるスペースがあったので無断でとめさせてもらう。(多分私有地だと思う)
林道を数分歩いて左手の山道へ取りつく。静まり返った林の中には乳白色の朝もやがただよい、物音一つしない。こうした雰囲気もいいものだ。植林帯になったり、落葉樹林帯になったりを繰り返しながら標高を稼いでいく。
急な斜面をトラバースする道となる。トラロープが取り付けられているが、特に危険を感じるほどのことはない。

標高が上がると、もやを抜け出し、そのもやは眼下に帯のようにたなびいてるのが見える。陽光が樹間から射しこんできた。こらから気温はどんどん上がっていくだろう。
じぐざぐのトラバースはすぐ終わって広場に出る。舗装された林道がここまで来ていた。(この林道を100mほど下ると山の家があり、そこから林道伝いに長者山へと歩くのが本コースのようだが、そうとは知らずに草に覆われた踏跡をたどった)
オオマツヨイクザの咲く東屋の広場

林道終点広場から草露にズボンを濡らして登ったところが東屋のある広場、一面にオオマツヨイグサが咲いている。北アルプスの一部が遠望できる。北アの残雪もだいぶ痩せてきたようだ。
この先は歩く人も少ないのか、踏跡も薄く藪っぽい。尾根を忠実にたどっていくと、鞍部で林道に合流、すぐにまた林道を捨てて薄い尾根道へ入るが、再び林道へと出てしまった。あとは林道をたどることにする。林道と言ってもこのあたりは既に現役を引退した旧林道という雰囲気で、夏草が我が物顔にはびこっている。

林道の直角カーブ地点に山頂への道標が立っている。山頂へのコースは注意しないとわからない。左手の山側につけられた道は草も茂って一見しただけでは見逃してしまう。私も最初は見落としてしまった。

このあとは比較的明瞭な道をたどって山頂なる。すでにズボンは膝上までびっしょりと濡れていた。
山頂には休憩用の東屋があり、北アルプス方面が開けている。目の前の鷹狩山のほか、朝雲が少し絡んでいたが、群青色の五竜岳、鹿島槍ケ岳、爺ケ岳、蓮華岳など後立山の山々を眺望することができた。三等三角点を確認してから山頂をあとにする。
帰りは林道跡を下っていく。やがて草の茂る広場の中に建つ山の家が見えてきた。北面の岩本地籍からこの林道を車で来ると、山頂まではわけない。
左手岩本方面へ下っていく林道を見送って右手の林道をわずかに上がって行くと、今朝ほどの林道が合流した広場となり、あとは登りと同じ道を駐車場所へと下った。