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高社山(1352m) 

長野県 2009.101.21 単独 マイカー 地図 夜間瀬   二等三角点
ケレンデ下部の遠見ヒュッテ、レストランあっぷる前(6.50)---ゲレンデ最上部(7.30-7.35)---鳥居---一枚岩(7.45)---高社山(7.50-8.05)---ゲレンデ最上部(8.20)---レストランあっぷる(8.40)
高社山山頂

信越国境に“信越トレイル”というハイキングコースがある。コースの第4セクションと言われる区間を歩くべく早朝に家を出た。登山口と下山口が異なるため、その間をマウンテンバイクでつなぐことにした。マウンテンバイクは前日から空気圧のチェックをしたりして用意をしておいたのに、車に積むのを忘れて家を出てしまった。目的地に着く直前に気がついたが、すでに後の祭り。

予定変更して高社山へ登ることにした。
高社山はこれが3回目、最初は1993年に東側の夜間瀬
スキー場から、2度目は2002年に西側の赤岩谷厳寺からのコース。
今日は最初のときと同じ楽な夜間瀬スキー場のゲレンデから登ることにした。


これが秋という感じの晴れわたった高い空。遠見ヒュッテ、レストランあっぷるのあるところからスタート。ゲレンデはスキーシーズンに備えて草刈も終わっており、どこでも勝手気ままに歩くことができる。どこかにハイキング用の歩道があるのだろうが、そんなことは気にしないで適当に登っていく。

ゲレンデ脇の紅葉黄葉が盛りだ。あまりの美しさに何回もカメラのシャッターを切る。フィルム時代とちがって、何か目につけばすぐにシャッターだ。ゲレンデを登っている間は山頂を見ることができない。朝日を背中に受け、40分ほどでゲレンデの最上部となる。山頂に向かって右手寄りに山頂へのコースがある。

雑木林の道へ入り、しばらく歩くと鳥居をくぐる。ようやく山頂が見えてくる。鳥居から少し登れば地形図にも載っている一枚岩、ここから展望が広がる。山頂まではあとわずかだ。

快晴、360度の展望の広がる山頂に到着。必要もないと思われる展望櫓も造られている。
展望案内板には、鳥甲山・焼額山・志賀山など志賀の山々・四阿山・根子岳・蓼科山・御嶽山・槍ケ岳ほか北アルプスの山々など。特に妙高、火打、黒姫、飯縄山など頚城あたりの山の眺めがいい。

ひととき展望を楽しんでから山頂をあとにとする。下山も同じゲレンデを下ったが、今度はハイキングコースの踏跡をたどって、あっという間に降りてしまった。



長野県 2002.08.27 単独 マイカー 地図 夜間瀬  二等三角点
谷厳寺(6.20)---天狗の飛石(6.50)---観音菩薩像(7.10-7.15)---岩室(7.55)---高社山(8.15-8.35)---岩室---白樺の広場(9.10-9.15)---観音菩薩---谷厳寺(10.00)

 信州百名山として1993年に一度登った山である。そのときは東斜面のスキーゲレンデを、夕暮れに急かされるようにして駆け上り、駆け下った。
 今回は西側の赤岩谷巌寺(こくごんじ)から尾根伝いに山頂を目指した。標高差は約900m。

 登山口の赤岩集落谷巌寺墓地の下にある駐車場に車を止めた。リンゴ畑が広がり、赤く色づきはじめている北信濃の秋も本番だ。
 墓地の脇から歩きはじめ、途中で墓地を横ぎって登山道へ入る。道標が整備されている。
 杉植林から尾根伝いに登って行く。不動明王石仏をはじめとして普賢菩薩、大日如来などの石仏がある。
 30分ほどで「天狗の飛び石」となる。ベンチもあって最初の休憩ポイントにちょうどいい。
 登山道の整備は行き届いているし、快適に山頂を目指す。山頂までのコースタイムは3時間、今日はコースタイムどおりに歩くつもりでゆっくりと歩をすすめる。

 観音菩薩像のベンチで小休止のあとひと登すると、白樺が数本立つ広場に出た。「胴結場」の標柱が草むらの中に立っていた。近くには“一杯清水”の水場があるらしい。ススキの穂の上をトンボが群れ飛んでいる。稜線はガスがかかって見えないが、何となく山頂が近いような気がする。しかしそれは錯覚で、山頂はまだまだ先だった。

 落葉樹の気持ちいい尾根道をたどると庇状に岩のせり出した「岩室」がある。中はかなり広くて社がまつられている。
 高社山は古来信仰の山と言うことで、登山道沿いには石仏、小社などとともに、しめ縄などが厳粛な雰囲気を漂わせている。東側のスキーゲレンデを登るコースより、何倍も楽しく歩くことができる。

 ハギやナデシコの花が咲いている。
 小さな鎖場を過ぎると、ブナ林の急登となる。太いロープが張られて登り降りの助けになっている。ここを登りきった先のピークに八幡神社の大きな石祠がある。高社山頂上かと思ったが、ガスの先にもう少し高いピークが見え隠れしている。
 少し藪のうるさくなった道を、朝露に濡れながら登りきるとそこが高社山二等三角点のピークだった。
 ときおりガスが切れて志賀の山々が顔を覗かせる。天気がいいと北アルプスや頚城の山が望めるのに、その展望は次回の楽しみということにする。

 しばらく休憩ののち、同じ道を登山口へ引き返した。