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草津白根山(2150m) 登頂日2011.11.04 妻同行 | |||||
弓池駐車場−−−湯釜展望台−−−弓池駐車場 往復25分 | |||||
深田久弥氏の“日本百名山”を紐解くと『草津白根』の山名で著されている。国地院の地図では北方の高みが『白根山』、南方が『本白根山』と表記され、草津白根山という名前はない。著書を読んでも草津白根山というのがそのどちらを指すかは明らかではなにいが、こうも記されている。 『この山(北方の白根山)の南方約3キロに本白根山がある。こちらの方が10数メートル高いから、これを草津白根の本峰とみなすべきかもしれない』 今、湯釜のある北方は観光客に占拠され、また駐車場から徒歩10数分で湯釜の縁に立つことが出来る。すでに登山対象の山ではない。本白根山の方は軽いハイキングほどの行程があるから、百名山を目ざす登山者はこの本白根を登ることになるだろう。 30年ほど前、まだ湯釜の火口付近を自由に歩けたころ、火口付近の一番高い所へ登ったことがある。今は火口縁から遠く離れた場所からエメラルドグリーンの湯釜を遠望するだけだ。紅葉も終った晩秋のこの日、小春日和に誘われて大勢の観光客で賑わを見せていた。 |
弓池(1.00)−−−本白根山(1.50)−−−山頂散策20分−−−弓池(2.30) | |||||
所要時間 1時間30分 | 1日目 ***** | 2日目 **** | 3日目 **** | ||
雪の残る草津の白根山へ=52才
四阿山を登り終えたその足で、自動車を万座温泉経由で白根へ走らせた。 白根火山の湯釜見物の観光客で賑わっている。 一日2山は妻にはきついので、私一人本白根山へ向かう。予想以上に雪が残っている。往復1時間そこそこ、朝飯前と踏んでいた。 無雪期なら、スカートでも簡単に頂上部まで行ける遊歩道が整備されているのに、今は大半が残雪の下である。最初のうちは途切れ途切れに現れる木道を伝っていたが、そのうちに広い木立の中で雪上の足跡が縦横に乱れ、どれが項上への踏跡かわからなくなってしまった。登り口ですぐ右手に見えていた黒木のピークが本白根だと思い、これなら軽い散歩くらいとなめてかかり、地図も持たずにきたのが悔やまれる。 乱れた足跡の中から右手にある黒木林のピークを目指したがどうもおかしい。立ち止って振り向くと別の高いピークが見える。 どうやらそれが本白根山ではなかろうか。 方向転回して引き返す。乱れた足跡はあてにな らないので、感を頼りに黒木の中を登って行った。はじめは樹木の間隔も広くて歩き良かったが、だんだんと木が混んで来るとともに、雪が分厚くなって木の技が顔や胸の位置となり、歩くのが大変になってきた。歩きよさそうなところを選んで登っていたが、ついにそれもできない密生樹林の状態になり、前に進むことは諦めざるをえなくなってしまった。このあたりでまた乱れた足跡を見る。やはりここで行止まったのだろう。 仕方ないので少し戻って藪状の樹林から出てみると、そこはもう尾根に近く、雪も少なく、はっ きりとした道があった。やれやれである。 火口跡の縁に立つと向かい側が最高点の本白根山頂のよ うだ。火口の内側をぐるっと回ると、平坦な砂礫の中を木造の散策路がつづいていた。夏にはコマクサの群生が見られるところらしい。 散策路の先の稜線の方が高そうに見えたので、そこを目がけて行くと、浅間山がどっしりと構えているのが見える。案内書によると、『浅間の最も正しい姿が見られるところだ。浅間は軽井沢方面ばかりから見られているが、それは横顔である。大きな浅間が小浅間を従え、黒斑山の荒々しい尾根と、篭の登(・・略・・)一日眺めていてもあきない雄大な眺めだ。』と紹介されている。 散策路を戻って本白根の標識のある頂上に立って、パノラマを楽しむ。 1時間もあれば帰ると言ってきたのが、登りで意外に時間を費やし、妻が心配しているだろう。帰りは樹林に入らず谷の残雪斜面を滑ら ないように気をつけながら、スピードを上げて駈け下った。 下山後、観光客が行き交う草津白根の火口壁に登り湯釜を見物する。以前は自由に行けたピークも、立ち入り禁止の柵綱が張られて展望台までだった。 シーズンオフの軽井沢小瀬温泉先の野営場に宿泊(シーズンオフで閉鎖中)。翌日、峰の茶屋から浅間山を登ってから帰宅した。 草津白根山は噴火と有毒性ガスの危険性から立ち入りが禁止されている。 まだ規制のなかった1980年ころ、湯釜の縁を通って最高点付近へ行ったことがある。 |
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2002.10.04 2010.010.17 の本白根山こちらへ |