山行報告2100
群馬県 | 2010.10.16 | 妻同行 | ||||||||
コース | 弓池駐車場(10.00)−−−ロープウエイ山頂駅(10.15)−−−遊歩道最高点・本白根山(11.00-11.10)−−−展望台(11.25-11.35)−−−鏡池(11.50-11.55)−−−ロープウエイ山頂駅(12.25)−−−弓池(12.40) | |||||||||
≪紅葉狩りをかねて13年ぶりに訪れる≫
深田日本百名山の中でも、最も簡単に登れる山の一つで、志賀草津道路を使えば軽いピクニック気分で往復できる。登山対象というより今や観光の山というべきか。 なぜ深田久弥はこの山を日本百名山に選んだのか、再度“日本百名山”を読み返してみたが判然としない。そこには次のような記述がある。 草津白根山は絶頂を極めて快哉を叫ぶといった山ではない。顕著な頂上らしいものもない。火口をめぐり一高一低の稜線が連なっていて、その最高点が頂上とは言うものの、この山の特色は頂上よりむしろ、断崖をなした火口壁や火口湖の妙にある。 この記述は志賀草津道路の北側に、白茶けた砂礫の山肌を剥き出した火口湖湯釜のある高みのことである。大型バスを連ねて訪れる観光客が、列を連ねて遊歩道を上り、少し離れた位置から湯釜を眺めるのであるが、20年ほど前までは、火口縁に立って湯釜を覗くことができた。 深田久弥は草津白根山をこの湯釜のある高みを指しているように見えるが、『この山の南方約3キロに本白根山がある。こちらの方が数十メートル高いから、これを草津白根の本峰とみなすべきかもしれない』とも書いている。 したがって日本百名山踏破を目指すならこの両方を登っておくのがいいかもし
今回妻と登ったのは高いほうの本白根山、こちらもピクニック対象ほどの山であるが、蟻の行列のような湯釜の方に比べると人の数は比較にならないほど少ない。
来た道を戻り、分岐から階段道で展望台へ。以前はここに本白根山頂上の標識が立っていたらしいが、今は岩のゴロゴロころがピークに展望案内板があるのみ。 |
本白根山(2150m)
群馬県 | 2002.10.04 | 妻同行 | ||||
コース | 自宅(7.00)===志賀・草津ラインを紅葉見物しながらドライブ===ゴンドラリフト山頂駅(9.00)−−−本白根山山頂下分岐(9.40)−−−遊歩道最高点(10.00-15)−−−本白根山山頂展望台(10.30)−−−鏡池−−−ゴンドラリフト山頂駅(11.30)===万座温泉・高山村経由で帰宅 | |||||
≪紅葉狩りをかねて13年ぶりに訪れる≫
紅葉真っ盛りの志賀高原を、車を止めては目の保養をしながら、草津白根山下の弓池で右折、ゴンドラリフト山頂駅前まで車を乗り入れた。 リフト沿いのコースからのんびりと歩きだす。 標高が高いせいもあるのか、落葉樹が少なく、紅葉の方は思ったほどではない。 樹木や草花に名前が表示されていて、自然観察には良いコースだ。ゴゼンタチバナやマイズルソウの赤く熟れた実が可愛らしい。シラビソとコメツガノ違いもよくわかる。 お釜の縁に出ると、時期がよければコマクサの群生が楽しめるところ。今は枯れた株が冬を待っているという風情だ。 13年前に登ったときは、お釜の縁手前まで残雪に覆われていて、コース取りがわかりに苦労したのが思い出される。 クロマメノキが深紅の紅葉を見せてくれる。ミネヤナギは黄葉だ。 本白根山山頂下を巻いて、先に遊歩道最高点(2150m)へ立ちより、秋の日を浴びて小休止。背の低いハイマツでは風除けにもならず、鼻水が流れる。 一服したあと、山頂展望台に立ったが、薄もやがレースのカーテンを引いたように遠景をぼかしている。浅間山が薄いシルエットで頼りなげに浮かんでいる。無機質で荒涼とした景観を見せる草津白根山が印象的だ。 帰りは鏡池を経由してゴンドラ駅へ向かったが、紅葉は既に最盛期を過ぎ、落葉を始めていた。 紅葉に取り巻かれた弓池で、観光客に混じって昼食を取る。 帰路は万座温泉を経由して上信スカイラインをドライブ。この沿線の紅葉がまた素晴らしかった。志賀高原をしのぐ色彩の鮮やかさは、まさしく自然界の色彩の極致と言いたい感激ものであった。 |
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1989.05.27の本白根山・草津白根山はこちら |