追想の山々1222  up-date 2001.12.13


平標山(1984)〜仙ノ倉山(2026m) 登頂日1991.09.16 単独行
東京(2.30)===国道・元橋登山口(5.30)−−−登山道取付(6.15)−−−平標小屋(7.05)−−−平標山・仙ノ倉山分岐(7.20)−−−仙ノ倉山(8.00-20)−−−平標山(8.50-9.00)−−−平標小屋(9.20)−−−登山道取付(9.50)−−−国道・元橋(10.30)===東京へ
所要時間 5時間00分 1日目 ***** 2日目 **** 3日目 ****
谷川連峰の日本300名山=54
1994年スキー登山、背後は仙ノ倉山


1年前の10月10日、仙ノ倉山へ紅葉狩りをかねて訪れたが、この時期には珍しい吹雪に遭って、登頂を果たなかった。今回は時期を早めての再登である。

バス停「平標山登山口」から平元新道を、飯場跡の山道取付地点まで自動車で入るつもりだったが、国道からの入口に「登山者の自動車は進入禁止」の表示。歩けば50分の道のりでたいしたことはないが、予定外のことでややまごついた。途中大規模な送電塔工事が行われており、そのための一時的な措置だった。
砂利道歩きで足慣らしをし、自動車10数台が停められそうな広場から山道に取付いた。「熊に注意」の看板がある。とり急ぎ手書きで書いたものだ。最近熊が出たのだろう。最初は緩やかだった登りがつづくが、やがて急登に変わる。ここは昨年下山に使ってよく覚えている。ブナの気持ち良い樹林を抜け、もうひと登りすると平標小屋だった。

青空も広がり、仙ノ倉山から派生する尾根斜面の笹が、朝陽に眩しく光っている。山登りの楽しさは天気次第、倍にも三倍にもなる。 平標山と仙ノ倉山分岐では、まず仙ノ倉山を先に登ることにして巻道をとる。笹の刈り払いもよく、登山道の手入れは行き届いている。平標山〜仙ノ倉山の稜線は、広々として気持ち良い稜線である。初夏ならば高山植物が数多く見られそうだ。
稜線通しに仙ノ倉山へのコースは、ミネカエデやハイマツ、サラサドウダン、シャクナゲ等の低潅木の中をゆっくりと高度をげて、一つ目のピークに立つと、一投足の先に仙ノ倉山あった。

仙ノ倉山は谷川連峰の最高峰である。険阻な岩壁の上に聳立するオキの耳、トマの耳と異な り、広く安らぎのある円頂は心休まる。頭上こそ晴れているが、周囲の山並みは雲の中に姿を隠していた。ときおり切れる雲間から、万太郎山らしき巨体が覗く。はっきり見えるのは、目の前の平標山のみ。しばらく山頂で休憩してから、同じ道を戻って平標山へ向かった。
平標山も残念ながら眺望はなかった。

仙ノ倉山は日本三百名山の一つ、選ばれた山にはやはりそれなりの良さがあった。 山頂でスケッチを楽しんだ後、往路を本橋まで戻った。
1990.10.10(53歳) 平標山
元橋(5.45)−−−鉄塔(6.35)−−−松手山(7.00)−−−平標山(8.40-50)−−−平標小屋(8.40-50)−−−林道(9.20)−−−元橋(10.05)

この日、谷川連峰は初冠雪となった。寒い登山だった。
1994.04.16(57歳) 平標山(スキー登山)
元橋(5.50)−−−登山道取付(6.45)−−−平標小屋(8.20-40)−−−平標山(9.40-11.00)−−−平標小屋(11.10)−−−登山道取付(11.40)−−−元橋(12.20)===法師温泉入浴

残雪期のスキー登山を楽しむ。
シールをきかせ、汗を流して登ったあと、下山はスキー滑降であっという間だった。