追想の山々1287  up-date 2002.02.17


高見山(1248m) 登頂日1997.09.25 単独行
杉谷集落(6.40)---小峠(7.20)−−−大峠・高見峠(7.40)−−−高見山(8.10-20)−−−平野コース分岐−−−小峠(8.50)−−−杉谷集落(9.20)
所要時間 2時間40分 1日目 ***** 2日目 **** 3日目 ****
台高山地北端の300名=60歳
高見山の霧氷
高見山は真冬の好天に訪れるのがいいという。冬場の1ヶ月ほど、休日には霧氷登山の臨時バスも運行されるという。
『高見山登山口』いうバス停は杉谷という集落にあった

民家の庭先にでも入っていきそうな石段を登ると、すぐに杉植林の山道となる。今は立派な国道が奈良から三重へと通じているが、今日たどる登山道は、その昔産物の往き来した主要街道(南伊勢街道)だったという案内板が立っていた。歩きはじめて間もなく、往時『古市』と言われた場所は、大和、紀州、伊勢の商人達による市が立って、米、塩、魚などが商われたと言うことだ。古市はいいとしても、その先には虱取りなどという珍妙な場所もある。旅人などが高見峠を下ってきて、ほっとして虱を取ったと言うのだ。  

たいして急な勾配もない杉植林の道を30分で小峠についた。小峠からは舗装された車道に沿って山の中腹をからめる道が目に付いたので、この方を歩くことにした。昔の伊勢街道跡である。ほとんど高度を稼げない平坦な道が高見峠までつづいている。
高見峠は大きな峠で、ここで車道と一緒になっていた。これから下ってゆけば伊勢の国となるわけだ。峠にはトイレもあるし、かなりの駐車スペースもある。
鳥居をくぐって登山道らしい急な登りとなった。杉の植林が雑木林に変ったのもうれしい。周囲の山々には雨を呼ぶ雲がまとわりついている。
今日は山頂を踏んで三百名山をかせぐだけ、そう割り切って速いペースで登って行った。  多分冬には霧氷となるであろう雑木林がつづいて、意外に早く山頂へ達した。高見峠から所要30分は、コースタイム50分を大幅に下回ってた。
山頂には立派な祠が熊野灘の方を向いて建っていた。奈良・三重の県境にあるが、これは三重の山と言った方がいいのだろうか。ガスで展望はゼロ。長居をしていても仕方ないので10分ほどで下山することにした。

下山のコースは西に延びる尾根コースを取った。そのまま下って行けば、途中で平野集落へのコースを分けて、来たときの小峠へ下りつく、小峠を過ぎ一気に杉谷のバス停へ降り立った。山頂からの所要時間はわずか1時間だった。
1998.11.20 霧氷の高見山

下平野登山口(6.50)−−−高見杉(7.40)−−−杉谷コース合流(8.00)−−−高見山(8.30-45)−−−高見杉−−−下平野登山口(9.50)

真冬並の寒さに、思いがけず霧氷を見ることができた。
杉谷コースに比べると、このコースの方が登山気分を味わえる。バスの便がないのでマイカー利用となる。