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山行報告-僧ケ岳=そうがたけ(1855m)

富山県 2001.09.17 単独
コース 魚津市(5.30)===宇奈月温泉===1043m広場(6.35)−−−<宇奈月尾根コース経由>−−−烏帽子尾根コース合流(8.00)−−−小杉谷への分岐(8.10)−−−僧ケ岳(8.50-10.20)−−−宇奈月尾根コース分岐(10.55)−−−<烏帽子尾根コース経由>−−−林道(11.05)−−−1043m広場(12.15)===城端桜ケ池温泉===袴腰岳登山口へ

前僧との鞍部から僧ケ岳を見る

僧ケ岳は以前から登りたい山の一つだった。
宇奈月温泉から平和の像を通り、さらに林道を奥へと自動車を走らせる。
通行止めのゲートがあったが、施錠されていないのでそのまま走って遭難碑のある広場に駐車した。工事用の簡易ハウスが建ち、重機が何台か置いてあった。早朝で作業員の姿は見えない。
たまたま同年配の人が、私を含めて3人となった。

広場から先は工事中で、烏帽子尾根コースの取付までは自動車が入ることができなかった。もし入れたとしても時間的には30分か40分の短縮にしかならないだろう。

先に出発した二人を追って広場を後にする。
5分程で第三登山道入口の道標があって、鉄梯子を登って山道に取りつく。
ひとしきりの急登で尾根道となる。
すぐに避難小屋跡に出て二人に追いつく。休憩している二人を残して先へ向かう。しばらく後に話し声が聞こえていたが、次第に遠くなっていつか耳に届かなくなっていた。
雨のあとでぬかるみが多く、ジョギングシューズの足元はたちまち泥だらけになってしまった。コースははっきりしているので何の不安もない。泥んこということをのぞけば、コースの整備もよくされている。

水溜りほどの沼をいくつか目にするようになると、間もなく宇奈月尾根コースへの分岐を示す道標がある。ここまで1時間半ほどかかっている。
さらに10分も行くと今度は小杉谷林道への道が分かれる。ここにも道標がある。
泥んこの滑る道を登り着いたところが前僧ケ岳、前方にようやく僧ケ岳が姿をあらわした。前僧を下った広い平坦地が仏ケ原でお花畑とも呼ばれている。既に花の時期は終って、ヤマリンドウだけがたくさん咲いていた。風通しがよく汗で濡れた体が寒くなってきた。
植生保護のためかワラ筵が地面を覆っていた。

僧ケ岳までまだかなりの距離がありそうに見えたが、思ったよりわけなく山頂へ達した。所要時間は休憩無しで2時間15分、標高差800メートルの山にしてはかなり時間がかかった。
三角点は二等だった。御影石の立派な山頂石碑や展望盤がある。
山頂は潅木が茂って展望はあまり良くないが駒ケ岳は良く見えていた。最近切り拓かれたという登山道が、北駒ケ岳へ向かって延びているのが確認できて登高意欲をそそる。今度はあの駒ケ岳へも登りにきたい。
一番楽しみにしていた毛勝山の展望を見るために、東又コースを少し進んで見たが、雲がかかってその姿を目にすることはできなかった。
晴れていれば朝日岳、雪倉岳など北アルプス北部の山が一望できるはずだったが、結局見えたのは目の前の駒ケ岳だけだった。
45分ほどすると遅れた二人が到着した。
しばらく雑談したあと、先に下山の途についた。

帰りは烏帽子山への縦走コースとなる小杉谷林道へ向かって下った。思ったより時間がかかりすぎるので、コースが違うのでないかと心配したが、無事に林道へ降りたった。あとは林道を出発地点の広場まで40分ほどだった。途中から小雨が降り出した。

黒部ICから砺波を経由、城端の桜ケ池温泉に入浴してから袴腰岳登山口へ向かった。
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