山行報告2106

四阿屋山(1387m)

長野県 2002.11.17 Nさん、Kちゃん
コース 草湯===漸々沢(ようよう沢)沿い林道終点(9.40)−−−四阿屋山(10.40-11.40)−−−下山(12.25)===坂城温泉===戸倉町で懇親
東信(東信州)の雑木林が気持ちいい山
霧氷の道を山頂めざす

ネットでお知り合いになったNさん、Kちゃんと、かねてからの同行山行の約束がようやく実現できた。
戸倉町のNさん、上田市のKちゃん、それに長野市の私の3人。
3人の中間に位置する戸倉のNさんが、アプローチに便利な四阿屋山を選定してくれた。
「あずまやさん」といえば思い浮かべるのが日本百名山の「四阿山」、今回登るのは「四阿屋山」と字数が一字多い。
地元では冠着山、聖山と合わせて「筑北(ちくほく)三山」と言われるようだ。筑北というのは筑摩(ちくま)の北という意味で、その筑摩は千曲川の千曲に通じるものかもしれない。

戸倉駅で合流した3人は、Nさんの車で四十八曲峠を越えて、坂井村草湯温泉から漸々沢(ようようざわ)沿いの林道を遡る。終点の大きな二本の杉の根元に駐車して出発。
目下日本300名山踏破を目標に山狂いの感さえある脂の乗りきったNさん、南米7000m峰アコンカグアの登頂実績もある本格登山派のKちゃん、この仲間では影の薄くなるのは仕方ないこの平さん。
たんたんとした足取りだが、けっこうスピードに乗っているような気がする。潅木の霧氷が気温の低さを教えるが、額には汗がにじむ。かなりの急坂だが、息切れする風もなく会話が絶えない。

このあたりの山は、有名なマツタケの産地。高度が上がると松林も目立たなくなって、代わりにミズナラなどの落葉高木が主役なる。散り敷いた落ち葉を気持ちよく踏んで、最後に石段を登ると神社がある。その背後が広場状の山頂だった。1時間ちょうどのコースだった。
山頂は三等三角点のある4村(坂井村、麻績村、坂北村、本城村)の村界となっている。“四阿屋山ブナ原生林”の標識が立ち、大きなブナに取り囲まれた山頂は落ち着いた雰囲気を漂わせていた。
樹木の切れ間からは北アルプスの銀嶺が、霞の空に浮かんでいるのが望めた。

山談義などに話が弾んで1時間ほど滞頂ののち下山。
帰路は室賀峠を越えて坂城町へ。途中山肌を黄金に染める落葉松の黄葉を堪能し、五里ケ峰、鏡台山、大峰山など初冬の陽を浴びる東信の山々の眺めもまたよかった。
坂城の温泉に浸かったあと、戸倉で懇親の一献を傾け、楽しかった一日の打ち上げとした。
2012.01.08の西側「刈谷沢」からの記録はこちら