山のエッセイ3072  up-date 2003.09.20 山のエッセイ目次へ

山 岳 会
山登りに関しては一匹狼、単独行を貫いている私ですが、過去のある時期につづけて二つの山岳会に入会したことがあります。
HクラブとN会です。

動機は二つ、打算的かつ不純なものでした。

●一つは日本300名山に挑戦するようになったとき、いくつかの難しい山を登る相棒を得たかったのです。今のようにインターネットで情報がいくらでも手に入るという状況ではありませんでした。役に立つ情報が手に入らない山もいくつかありました。頼る気持ちが出てきてしまったのです。
●二つ目は、マイカーを駆って一人で行動すると、高速道通行料金、ガソリン代などが高くついてしまい、淋しい懐具合がいっそう淋しくなるばかりです。複数で割り勘にするとずいぶん楽になると思ったのです。

Hクラブでは2回だけ会員と組んで登りましたが、N会の方は会費を納めただけで山行活動にはまったく参加しませんでした。

結局1年も経たずに二つとも退会してしまいましたが、その理由は
■古い会員が思いどおりに仕切っていて、新入会員の存在など無に等しいものでした。そんな中では私の希望が適う余地がなさそうに思えました。
■山行プランを見ても、脚力・体力差が大き過ぎて、私には物足りなさばかりが目だち、参加する気になれないプランばかりでした。

山岳会ではありませんが、複数登山の体験は何回かあります。その体験から言っても、グループ登山で最も大切だと感じたことは、『足がそろう』ということでした。
上記のHクラブ会員3名と笊ケ岳へ登ったとき、ごく普通に歩いても日没3,4時間前には下山できたのに、あまりのスローペースに最後には陽が落ち、暗くなっていました。そのとき「これは私の山行スタイルとはかけ離れてる」そう感じてしまいました。

最近は、知り合った仲間とときどき山へ同行したりしています。複数登山もなかなか楽しいものだと思います。単独で登る山、複数で楽しむ山、それを使い分けることが必要かなあ・・・・そう感じているこのごろです。