追想の山々1331  up-date 2003.                                         山岳巡礼のトップへ  山名索引表へ

白鬚岳(しらひげ)(1378m)登頂日2000.06.08 単独 晴れ
金剛寺(4.55)−−−林道終点(5.20)−−−小白鬚(6.40)−−−白鬚岳(7.25-7.40)−−−小白鬚(8.15-8.35)−−−林道終点(9.30)−−−金剛寺(9.55)
所要時間 4時間 1日目 ***** 2日目 ***** 3日目 *****
三角錐の白鬚岳ピーク
白鬚岳は、大台ケ原と高見山を結ぶ台高山脈から西へ派生する支稜線上にある。
吉野杉で知られる川上村の金剛寺からの往復コースをとった。

神之谷林道をしばらく進み、路傍に目立たぬ地蔵様の祀られた先で分岐する林道の左の未舗装道をたどる。10分ほどで林道は終点となって、沢に沿った山道となる。
薄暗い杉植林の中、涸れた沢を右左と渉りながら、清水のしたたる大岩まで来ると、ここでようやく沢を離れて山腹をじくざぐに登るようになる。勾配もきつくなり、汗が流れる。登りついた尾根を右へ折れると、一息入れる間もなく、さらに急な登りが待っている。岩っぽい急登を、息を切らして攀じれば、伐採後の明るい空間に出る。木々の緑が初々しい。
小白鬚(1282m)はその明るい空間にあった。切り株に腰を下ろして休憩にする。高見山など北側の展望が良い。
樹間から三角錐の白鬚岳ピークが顔を覗かせている。
小白鬚を後にして白鬚岳へ向かう。
白鬚岳までは、単純な標高差は100メートルほどしかないが、4つから5つのこぶを越えて行かなくてはならない。ブナ、ヒメシャラなどの落葉樹、秋にはすばらしい紅葉を見せるであろうサラサドウダン、わずかに咲き残ったツツジやシャクナゲの道を、最後の汗を絞られながら足を運ぶ。
足元にはマイヅルソウやチゴユリの植生が見られるが、花季には早すぎるのか、花を見ることはできない。たった一つチゴユリの花を見つけることができた。
登りついた白鬚岳は樹木が囲んで展望はない。二等三角点と並んで、「今西錦司先生 1500山目の山」という三角点標石ほどの大きさの石標があった。
コース中一番の好展望ケ所は、白鬚岳一つ手前のピークである。ここからは大峰山系や大台ケ原などが手に取るように望むことができた。

低山ながら、思いのほか歩きでのあるコースで、暑さも手伝いたっぷりと汗を流し、ビールを思い浮かべて下山の途についた。

(注意)林道が二つに分かれるところには、登山道標識はなく「冒険より安全登山を」という看板が立っている。コースには道標はほとんどないが、目印テープが無数に残されているし、道も1本道で迷うことはない。

  
山岳巡礼のトップへ  山名索引表へ