追想の山々1334 up-date 2003.03.25 山岳巡礼のトップへ 山名索引表へ
勝山市小原林道終点(5.35)−−−小原峠(6.15)−−−赤兎山(7.00-7.20)−−−小原峠(7.40)−−−林道終点(8.00) | ||||
所要時間 2時間25分 | 1日目 ***** | 2日目 ***** | ||
白山、別山の眺めがひときわ佳いという。 R157号から別れて小原の集落へ向かい、林道はその先約10キロにわたって延びている。林道の半分程はダートで、砂埃をもうもうと上げながら走る。 終点の大きな駐車場で一夜を明かす。 駐車場の少し先に水量豊富な引水があり、そこから30メートルほど行くと「赤兎山、大長山登山口」の標識がある。 小原峠へは、比較的緩い登りを行く。交通アクセスも不便で、訪れる人も少なかろうと思っていたが、登山道は良く整備され、踏み固められた状況から、かなりの入山者のあることが察しられる。 小原峠には格子戸付きの祠の中に、護られるようにして石の地蔵様が鎮座していた。 峠からはやや勾配が強くなって、ブナなどの明るい樹林の中を登るようになる。霧が樹幹をただよっている。 経ケ岳方面への分岐を過ぎ、やがて樹木がまばらになって、低潅木帯に変ったあたりで雲の上に出たようだ。 笹の朝露が気になる。 ほどなく赤兎山のピークが間近に望める肩となる。付近はニッコウキスゲの群棲地となっていて、黄色いな大輪が風に揺れて咲いていた。 登山口から標高差500メートル、約1時間30分で山頂に達した。早朝のことで、私が本日の一番乗り。狭い山頂には3等三角点や、立派な展望盤がある。 あいにく雲が多く、眺望は期待外れだった。雲海の上に白山、別山が紺青色に浮かんでいるのが見えるだけだった。ほんの一瞬、前に登ったことのある経ケ岳が顔を見せてくれた。 山頂から別山をスケッチしてから登山口へと引き返した。 地元民の話では、林道終点に大きな駐車場があるが、休日には福井市方面からの登山者も多く、すぐに満杯になってしまうらしい。 天気さえ良ければ、手軽なワンデイハイクで展望も楽しめるという山ということで人気を得ているのだろう。 |