追想の山々1461
  

鬼怒沼湿原と鬼怒沼山(2141m) 頂日1994.06.18 妻同行
女夫淵温泉(7.20)−−−八丁の湯(8.25-8.30)−−−日光沢温泉(8.55)−−−オロオソロシの滝(9.35-9.40)−−−鬼怒沼(10.50)−−−鬼怒沼散策と鬼怒沼山へ−−−鬼怒沼(12.30)−−−オロオソロシの滝(13.30)−−−日光沢温泉(13.55)−−−八丁の湯入浴(14.15-14.50)−−−女夫淵温泉(15.40)
行程 8時間20分 栃木・群馬 鬼怒沼山 三等三角点
鬼怒沼から鬼怒沼山を写す
女夫淵温泉駐車場に車を置いて出発。開発か自然保護かで揺れた奥鬼怒スーパー林道は一般車通行禁止になっている。吊り橋の先で樹陰の山道へ入る。
野鳥の声に耳をすましながら約1時間で八丁の湯となる。イメージしていた鄙びの湯とはかけ離れた雰囲気が少々意外だった。あと一投足の先には加仁の湯、さらに一投足で日光沢温となる。

日光沢温泉は、奥鬼怒温泉郷の最奥にあって、ここは鄙びた風情が漂っていた。
日光沢温泉からは本当の登山道となる。根名草山への道を分け渓流の右岸、そして橋を渡って左岸へと移る。勾配が本格的になったてきた。
ベンチのある展望台からオロオソロシの滝を遠望するが、遠いせいか少しも恐ろしさは感じない。さらにコメヅカ、アスナロなどの急登がつづく。わずかに残雪があらわれる。

胸をつく急登が終わると、鬼怒沼湿原の間近いことを知る。そして一気に視界が開けて、陽光の乱舞する空間が広がる。池塘、草原、木道、大勢のハイカーの姿、天上の別世界の感がある。鬼怒沼は日本一高い高層湿原で、尾瀬ケ原より400メートルも高いという。
木道をたどるとヒメシャクナゲ、チングルマ、ワタスゲ、コイワカガミ、タテヤマリンドウなどの高山植物に出会う。

妻を沼に残して、避難小屋の裏から尾瀬へのルートをたどって鬼怒沼山へ向かう。沼から見る鬼怒沼山は、なだらかな丘と見まがうような姿をしていて、登高意欲をそそるような魅力は感じない。
ところどころ残る雪を踏んだりして、判然としない踏跡をたどる。笹を分け、潅木の間を縫って薄い踏跡を追うと、さほど時間はかからずに山頂に達した。

展望もなく、湿原で待つ妻が気になって急いで沼まで戻り、燧ケ岳、至仏山、奥白根山、それに湿原の広濶な景色などを眺めながら、のんびりと昼食をとった。
帰りは八丁の湯に立ち寄り、温泉に浸かってら女夫淵温泉へ下ったが、そのあとまた汗をかいてしまった。
≪おことわり 2006.09.05≫
写真の山は鬼怒沼山ではないというご指摘をいただきました。地図を見比べますと確かに違うようです。
私の思い違いで、地図上に2141mとあるのが写真の山のようです。鬼怒沼山はその北方の三角点2140.8mです。
つまり私はその三角点に立ったことがないという可能性もあります。したがいまして正確には関東百名山はまだ完登未了ということになってしまいました。

後日鬼怒沼山の三角点へ登ってくるつもりです。間違いをお詫びします。

  
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≪2006.09.10 再訪≫

大清水から物見山経由で鬼怒沼山へ登ってきしまた。その記録はこちらです。