きのこキャンプふたたび

(2008.9.27-28)

きのこだよ!全員集合

昨年、大いに盛り上がったきのこキャンプ。しかし、同じ事を繰り返すというのは、どうも気が進まない。今年はどうしようかあ???、、、と迷っていたら、宇駄宇駄隊の総帥いちから

「はよ、案内流さんかい!」

の1行メールが入った。

よしっ!やろう!!!。みんなに案内を開催メールを流して、参加者が多い日取りに開催を決定。

いつもの楽しい友人達に加えて、百名山サミッターのトッキーが初参戦を表明。なんとバイクでやってくるという。

今年わが社に入社した新人さん達にダメモトで、お誘いメールを流してみたら、つり好きの女性、トコちゃんが食いついてきてくれた。 トコちゃんの友達のあっちゃんも参加してくれるという。

「クライミングは、トコイあっちゃんとも是非やってみたいです!」

と、頼もしいかぎり。渓流釣りに挑戦したいということで、オイラが子供の頃から使っている釣りの本を貸してあげた。

今年もニューカマー3名(しかもみんな女性!)のおかげで、華やかになりそうだ。よーし、楽しくなってきたゾ。

登場人物が多いので、いつものように参加者を簡単に紹介。


KM兄(けまにぃ)
 アルパインクライマーで、山岳ボーダー(このGW剱岳山頂からスノーボード滑降達成)。  頼れるワレラの登攀リーダー! おちゃめで、楽しい兄貴分。ギャグが滑るのはお歳がら(オヤジ。。。)、いたしかたなし?? 今回は村娘2人のおとうさん役?

ブラックtomo
 山岳テレマーカー。フライフィッシャーマン。 登山、カヌー、アウトドアをひととおりこなす。 爽やかでイイヒトだと、みんなに思われていたけど、 言動の端々に、腹黒さを露呈してしまい、 ブラックの称号をアダナに冠されてしまう。 ハテサテ今回は。。。。。

いち
 ウダウダ隊総帥。さすらいのカヌダー。 今夏にカナダ・ユーコン準州の大鮭川を10年ぶりに漕破してカヌダーに見事復活。 西表島もゴムカヌーで無人地帯を旅してしまった。どうしちゃったの? きのこキャンプのいいだしっぺ。 美味しい料理を出してくれる頼れるシェフ。

ジャンボ
 オラオラ隊、アフリカ方面担当のテニスプレイヤー。 世界を飛び回るビジネスマン。ビジネスクラスでCWニコルさんと出会ったそうな。 放浪時代にキリマンジャロとケニア山登頂している。

トッキー
 パワフォーな山女。雪山で助けていただいたことがあります。。 北海道を何度もバイクでツーリングした後に、 日本百名山を制覇。今秋、槍ヶ岳の北鎌尾根も走破したばかり。

トコちゃん
わが社の新人さん。物理学専攻。研究テーマは、 すざく衛星による銀河群HCG 62 の研究に従事。 趣味は釣りとピアノ。なぜか村娘と呼ばれてしまう。

あっちゃん
海外旅行とダイビングが好きな女性。 ゆーったりしたトークが独特の世界を作り出す。村娘その2。

きのこ仙人
 複合絶縁の長老。きのこ大好き。 きのこキャンプのスペシャルゲストなのに残念ながら不参加。。。 と思ったら、帰り際に登場してくださいました。

たいちょお
 海山川で遊ぶのが大好きなアホバカ旅パドラー。 酒を飲むと、最近記憶が飛んでしまう。  この日記の執筆&編集責任者


ガソリン高騰(サーチャージ料金加算?)のため、 オイラ、いち、KM兄の3名に、トコちゃんあっちゃんが合流して車1台で、夜の中央ハイウエィを西へ。

廻り目平キャンプ場に午前2時に到着する。。。が、そのクソ寒いこと。 しかし、ハイになってしまいった一行は、焚き火もないのに宴会に突入してしまった。 いち持参の古酒にうなりながら、就寝。翌朝あまりの寒さに体が動かない。。。

すると、 ブラックtomoが颯爽と、巨峰をもって登場してくれた。秋らしい青空が広がってきた。太陽が暖かい。ひゃほー。

さっそく、みんなで、きのこ狩りに出発。ハナイグチ、シモコシなど、美味しく食べられるきのこを収穫できた。

ハナイグチ

籠を手にきのこを無心に集めるトコちゃん、あっちゃんを見て、二人のお父さんであっても、 おかしくない年齢のKM兄が、

「村娘たち〜」

「おーい、娘っこ、こっちだー」

と呼び始めたのが、微笑ましい。

きのこを集める村娘たち

楽しく収穫していたら、小川山でも有名な親指岩に到着。 ここには、「小川山レイバック」というクラックの名ルートがある。今回はアルパインクライマーのKM兄がカムをセットしながらリードしてくれた。登りに無駄がなくカッコいい〜。

小川山レイバックを登るKM兄

二番手はブラックtomoだ。何故か鼻息が荒い。瞳も星飛馬の様に燃えている。

いったいどうしちゃったの?

あっ、順番待ちの女性3名のクライマー(美人そろい?)たちのせいダなぁ!

一方、オイラは、初めて小川山にやってきた10年前、1日の最後の最後にヘロヘロになって、この「小川山レイバック」 に取り付いたのだけど、ボロボロで手も足も出なかったことを思い出していた。

うーむ。ノボレルのだろうか?ちょっと弱気になって、登る前から言い訳を連発してしまうのが、ワレながら情けない。

とビレイしていたら、ブラックtomoがスルスルと登ってしまったではないか!

完登してしまったブラックtomo!笑顔がイイネ!

なんということだ。いつもヘタレ?なクライミングとチョット違うゾ。おねーさんパワーの凄さか。

い、、、いかん。コレはヤバイ。。。

と、アセリながら、オイラも登りはじめた。と、トップロープは楽チン、天国だあ。 木登りみたいで、超楽しい。気づいたら終点でしたトサ。

下をみたら、トコちゃん、あっちゃんの村娘二人が図鑑で、収穫したきのこを調べていた。感心感心。

KM兄がかつて制覇した小川山の看板クライミングルートを見学。帰り道も、もちろん きのこを収穫しながらテント場へと戻った。 トッキーがバイクで到着されていた。ヒサビサの再会。

留守番のいちが、美味しいグリーンカレーを振舞ってくれる。おなかがペコペコだったので、最高に、うめぇえええ。それにしても村娘たちが、帰ってこない。どうやら、ブラックtomoの放置プレイ(ナビゲーションの練習にいいかなって思ってサ、、、とは本人の伝)にハマッタようだ。

無事に帰った二人は間違えて山荘にいっていたとのこと。きちんときのこを鑑定してもらってくるところが素晴らしい。

腹ごしらえをして、午後も遊びに出発。

フライフィッシャーマンの ブラックtomoに、初挑戦の渓流釣りに燃えていたトコちゃんの先生をお願いする。 トコちゃんから1000円ののべ竿を手渡されたあっちゃんも元気に出発。

がんばってこいよお!

オイラは、久しぶりに岩登りするというトッキーKM兄リーダーの2人といっしょに、これまた小川山の名物岩、マラ岩に出かけた。マラ岩周辺はハナイグチが当たりで、トッキーが嬉しそうに収穫。狩猟って楽しいねー。マラ岩の周辺だけ、なぜかクライマーがたくさんいて大賑わい。

これまた、ナチュラルプロテクションのルートの「マラ岩ホリデー」に挑戦。 「簡単、簡単、大丈夫!」というKM兄がリードでトライ。 ムーブは微妙で、フレアしたクラックにカムが効かずに苦労されていた。

マラ岩ホリデーをリードするKM兄

後でとりついたけど、このルートをリードしたKM兄に拍手。

「ぜーたい無理。わたしゃ、人事だよーって思ってた」

というトッキーが粘って粘って、抜けてしまう。いやはや、強い。いっしょにいると、頼もしく感じてしまうのは、やはり気持ちの強さなんでしょう。お見事でした。

「マラ岩ホリデー」は最初に取り付くルートにしては、ムズかしかったので、 トッキーに入門ルートの「川上小唄」で遊んでいただいた。 マラ岩頂上に抜けるスラブルートはを楽しめたみたいだ。

帰りみちに、転んだら、クロカワがはえていたので、すかさずゲット。 こういうのが、自然からのプレゼントだね。 クロカワは、少し苦味が効いて濃厚な味がタノシメルのチョイ悪オヤジのようなきのこだ。 市場に出ていないので、人気が高い。 トッキーが形のよいハナイグチをたくさん収穫。午後のキノコ狩りも大量でした。

お腹もすいたし、寒くなってきた。

きのこをお土産にテントサイトへ。

いちが、バクテー、トン汁で迎えてくれる。

ジャンボが大量の薪を持参して到着していた。近くでヌメリスギタケモドキも大量に取ってきてくれていた。食感の良いきのなので、鍋や汁物にマル。さんきゅー。

よーやくビールがノメルゼ。ひゃっほーっと気持ちよくガンガンいっていたら、 ブラックtomo村娘達が帰ってきていないのに気づいた。あたりは、薄暗くなってきているし、もうスッカリ冷え込んでいる。キンキンにビールが冷えちゃう水温の渓流にまだ、浸かっているのだろうか!?

と、

「釣れたよ〜」

と食べごろサイズの岩魚仕留めたブラックtomoが輝く笑顔で、ボウズの村娘達が凍えて固まった表情で、それぞれ帰ってきた。

岩魚が釣れた!!

釣り人がたくさん入渓していたので、無理かも。。。と想像していただけに、ブラックtomoの腕に恐れ入る。

ブラックtomoさんが、釣ってきたのを、オレ初めて見たよ〜。いや〜本当に、釣り師だったんだねぇ〜」

いち。出発前に、散々ブレッシャーをかけられていたので、面目躍如だね。

「最後の最後に出てくれたんだよね〜。オレ、自分の釣りに夢中で、二人を気遣ってなかったんだけど、大丈夫かやぁ〜」

と、後を絶たない後悔をしていたのが可笑しかった。

現地調達の食材は、みんなをヒートアップさせてくれる。岩魚の骨酒の美味しいこと。きのこ鍋がうめー。

ジャンボが拾ってきてくれた大量の薪のおかげで、巨大キャンプファイヤーができた。寒い夜の帳を吹き飛ばし熱い暑い宴となった

焚き火の向こうで、ジャンボトッキーがキリマンジャロに登った時のハナシで盛り上がっている。

会心のクライミングと、 釣りでハイテンションになっちゃったブラックtomoがのノリが最高潮だ。勢いに乗り遅れてしまったのがちょっと悔しい。

いつも陽気なKM兄いちが焚き火を前にして、ほのぼのと微笑んでいる。

お風呂と焚き火でようやく復活した村娘の トコちゃん あっちゃんの微笑みを焚き火の灯りが照らし出していた。素敵な素敵な夜でした。

日曜日は、十年近く前に山の師匠のU氏と登った思い出の「春のもどり雪」4P(ピッチ)へ。

KM兄のガイドで、トッキーブラックtomoの2人が挑戦。降りてきたみんなの笑顔の素敵なこと。

ナイス クライミング!!

オイラとジャンボの二人で、「春のもどり雪」の1ピッチ目を使って、村娘こと、トコちゃんあっちゃんのファーストクライムのアシスト。

初挑戦のトコちゃん

笑顔で恐怖に耐えるあっちゃん

二人とも、怖がりながらも楽しんでくれた模様。 その後、トコちゃんがマツタケ(ってモドキでしたあ)げっとで、大いに盛り上がりました。

マツタケを手ににっこりの村娘たち

最後の最後にきのこ仙人リツコさんも友情出演で登場。

地産地消、現地調達のプライスレスなご馳走に大満足なきのこキャンプとなりました。

あー、楽しかった!みんな、本当にありがとう!

来年もまた集まりましょう!


KM兄より

KM兄です。 参加の皆さん、お疲れ様でした。

天候に恵まれ、最高の小川山でした。

いち(ちゃん)、いつも食当ありがとう。

トコちゃん、あっちゃん、スカート話、面白かったです。

ブラックtomoさん、トッキーさん、クライミングめちゃくちゃ楽しかったです。ジャンボ君、薪とっても暖かかったです。

最後にいつも企画を立ち上げてくれるたいちょおに特別の感謝を...。 来年も楽しみにしています。


トッキーより

一日違いで雨からも逃れ、本当に楽しい週末を過ごすことができました。

久し振りに岩に触れさせてもらえたし、おいしいごはんをたくさん食べられたし、おいしいお酒も飲めたし、何より皆さんといっしょにいることを心から楽しめました。

ぜひまた皆さんとご一緒したいです。 本当にありがとうございました。


トコちゃんより

きのこキャンプ楽しかったです!

初参加で仲良くして頂きまして、皆様ありがとうございます。今までしたことないことばかり、とっても貴重な体験ができました。何から何までお世話になりまして、本当にありがとうございます。

クライミングはジェットコースターに乗る時以来に、覚悟を決めました。。。怖かったけど楽しかったです。きのこもにょきにょきはえてて、見つけるの面白かったです。釣りも餌から探せるようになったし、今度は絶対釣り上げます!手作りご飯もごちそう様です、八角のスープ、美味でした〜また食べたい!

すっっっごく寒くてテンション下がり気味になってしまいましたが、今度は防寒対策ばっちしします!!焚き火なかったら凍えてました〜

あっちゃんも、「こんなエキサイティングな体験できて楽しかった!また行きたいな!」って、東京に戻って気温が上がったらはしゃいでました。また誘ってやって下さい。