川辺川を守れ!

川下り飛び込み篇
源流遡行篇
ごみ拾い大作戦
打ち上げ


川辺川リバーミーティング・レポート(5/4、川下り飛び込み編)

5/4日、川辺のほとりに降り立った。
いかーん。一日おくれじゃ。

それもこれも、四万十で意気投合した川漁師のオヤジがいかんのじゃー。
手長海老の踊り食いで、オイラを足止めしたのがいけーん。

いつもなら、バックパックを背に、人吉から延々と歩いてきてるのじゃが、
オラオラ隊潜水班長、のもやんが参戦してくれ、駅で合流したので、
タクシーで河原に横付けする。堕落じゃけどらくちんばーい。

作戦本部もとい、ベースタープには、安藤翁がおった。
あとはシラン人ばっかりじゃが、楽しそうじゃった。
目の座った、危ない人がいたから、あまり声をかけないようにしょー
おもたら、それが、福地さんじゃった。

これから、川辺川をカヌーで下るーゆーので、すかさず合流させてもらい、
巡(めぐり)へ上がった。

気がつくと、ワシのカヌーに西村さん(注;美女)が乗っちょった。
今回主催の、福地さんが、ワシの為に美女を調達してくれていた
らしい。よかひとじゃー。

美しい川に、美しいおなご。そして、大好きな五月。
もうなーんにもいらーんばーい。
でも、びーるはほしーなー。
とおもってたら、びーる船から、びーるも補給された。
もう、天国ばーい。

西村&藤村ピンクレデー美女コンビと、のんびり西さん、福地はんは、
なんでも、長崎某東高の集まりらしかった。

わざと、ひっくり帰って、前に座る西村嬢の服をぬらし、脱がしたりして
みたかったが、ガマンした。えらいなー。ワシって。

ちょっと暑いなー。
なんじゃ、ばしゃばばしゃやっちょるのは?
かわうそか?うーむ、どっちかというとトド、、、
ありゃ、オラオラ潜水班長のノモやんじゃなかとね。
もう泳いじょる。気持ちよさそーじゃ。

前に、5月の川辺を泳いで下ったワシは、ハイサポーミアで死にそうに
なったが、皮下脂肪のバリア効果じゃろうか、ノモやんはぜんぜん平気
そうじゃ。皮下しぼーは偉大じゃ。

にこにこしたカヤックが2艇、オイのまわりをたのしそうに、こいじょった。
新婚旅行が四国八十八個所という、鈴木夫婦じゃ。
お遍路さんの、やっちゃいかんことに、愛のまじわりちゅーのが、あって、
しょっぱなで、挫折しそうになちょったそうじゃ。
変わり者だけあって、二人とも、笑顔が素敵じゃあ。

さっきから、カーブをまわる度にへんなやつが、眼につくなあ。
さっきは、橋の上から、ぼこーんゆーて、大きな石を落としてくるし、
まあ、ワシのまえにのっとる美女がきゃーきゃーわめくから、
それもまた、たのしいからええか。
たいら けい 作

おっと、今度は、左の森で、枝からぶらさがったブランコこいじょるばーい。
楽しかひとじゃー。ぼうしが、スナフキンみたいじゃ。

近よっていったっら、なんと福地いもよーかんだいみょーじんじゃった。
二日酔いで急遽出航を取りやめたあとも、カメラまんや、道化師として
わしらを楽しませてくれちょったんじゃなー。えーひとじゃあ。
次は何をやってくれるんじゃろか?

ゴールの境田橋で、お約束の飛び込みを披露。
頭からつっこんだら、体がまわって背中から落ちた。うしょー。

くやしくて、もういっかい。
こんどは回転飛び込みを試みたら、めちゃくちゃ失敗して、
むちゃくちゃなカッコで、水面に叩き付けられた。

ひじょーに痛かー。17mは高いなあ。
酔っ払って飛び込んじゃいかんちゃあ。

境田橋で、たむろしていた地元のちゅーぼーと飲む。
まあ、熊本じゃから、ええんじゃー。
細かいことはきにせーんもーん。
聞くと小学生から橋からの飛び込みまくっちょるとのこと。

「あの飛び込みは危ないとー」

いうて注意されたとー。はーい。気をつけまーす。
カヌー貸したげたら、お礼に生焼けの焼き鳥をくれた。
でも美味しかったので、くっちまったーい。
ずずきひろし 画伯

権現河原に戻って、焚き火キャンプ。
ブルジーな宴会に突入するのであった。
焚き火を囲んでいたら、くだまきカラミオヤジになってしまったので、
爆眠したので、あった。タマちゃん、ごめん。

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リバーミーティング後半レポート(5/5、源流の森遡行編)

子どもの日だ!
ベースタープに、ずっとカヌーに立ててきた鯉のぼりをたてる。
薫風に気持ちよさそーにおよぎだした。いいぞお。

いっけんレゲエ風な、ミュージシャン、徳ちゃんも、サイケな風呂敷きで、
ホン部たーぷをドレスアップ。ますますいいぞお。

川辺川源流に写真をとりにいくという安藤さんに、同行させて
もらう。以前からずっとずっと訪問したかった、川辺川の生れる場所へ
いけるのだ!やったー!

矢次さんもゲットして3人で、源流へ。

この矢次さんが、すごかひとじゃった。
あの、なかむらまさとしスタイルに日ごりから、たたもんではあるまーい
にらんじょったが、ほんまにただもんじゃなかった。

人呼んで、鷹の眼、矢次。

なんと走っている車から、へそのごまみたいな、黒い点をみつけ、

「あっ、クマタカじゃー」

声をあげるのじゃからね。

まさか、クマタカがみえるっちゃ、おもちょらんかったから、
思わず興奮。安藤翁も興奮したようで、車を止めて一同外へ。

「あそこ、あそこ、にとんじょるとですよ」

????のオイラと安藤さん。

ようやく指差された、方に眼をやって、豆粒のような、黒い点をみつけた。
双眼鏡を借りて、のぞくと、もんまじゃ!
まっこと、クマタカぜよ。こんまいけんど。

だいこーふん!

横で、鷹の眼、矢次は、

「オスですね、しっぽたてちょる。ナワバリしめす行動やちょりますね」

双眼鏡オイラでさえよくわからーんのに、なんちゅー視力じゃ。

子どもの日の思いがけないプレゼントじゃった。
おーにき。矢次バードウオッチマン。

くねくね道を走ること、1時間強。ようやく沢の取り付きにたどりついた。
昨日、カヌーにのせてあげた、長崎びじょからの差し入れ寿司を腹に
つめこみ、しゅぱーつ。
足を傷めている矢次さんは鷹の眼で再び、鳥の観察にはいるそうな。

安藤兄いと、ふたりカレ沢にすいこまれた。
地下足袋スタイルヘンテココンビの沢登りのはじまりだ。

「沢のぼりゆうより、プロムナード(散歩道)だよ」

いう安藤翁のいうとおり、気持ち良い渓を踏む。
ブナの森が柔らかい午後の光に照らされ、オイラを誘(いざな)う。

標高が高いこのあたりは、新緑というよりまだ、若葉の森だ。
黄緑色とすこし、赤い色を含んだ森がまた、いい。
たいら ひかり 作

いつしか水音とともに、渓流が現れた。
伏流水の上に出たようだ。
水蘚の鮮やかな滝の撮影に入った安藤さんを置いて、上流にあがり、
昼寝。あまりの気持ちよさに熟睡してしまう。

ふと気づくと、ミズナラの木漏れ日が視界にとびこんできた。
あっ、安藤さんは?

あわてて探すと、レリーズを押しながらスローシャッターを
切っている真剣な姿があった。
どれくらい撮影してたのだろう。いいな、カメラマンって。
凛々しいが地面すれすれまで、覗き込む仕種は、
どこかユーモラスだ。

もうすこし詰めると、沢水がきれ、
最初の澄んだ流れが湧き出す場所へ。
こんこんと清冽な水が湧き出してくる。

あの川辺川の源のひとつがこの場所なのだ。

サンクチチュアリ(神聖な場所)。
そんなコトバが頭に浮かぶ。

安藤さんの入魂の撮影が終わった後、
極上の水で、コーヒーをたてた。
至福の時。

コトバなんかいらない。

やさしいやさしい気持ちになった僕らは、そこで引き返すことにした。

帰り道はまた、逆光にうかびあがったブナの森が素敵だ。
安藤さんが、足を止め撮影に入る度、ああ、この場所にもう少し
いられるんだとほっとなる。
いつまでもいつまでもその場所にいたかった。

やさしい気持ちになって、矢次さんと合流。
鷹の眼矢次さんの、発見に一喜一憂しながら、権現河原へ戻った。

あつあつラブラブの上野カップルに会う。
何も知らずにリバーミーティングにきてくれた塩田カップル。
かけつけてくれた、親友、ナベちゃん夫妻。

そして、吉村さんの鮎、しし肉のさしいれと、
鮒田先生から、「ばんりょく(焼酎)」のさしいれ。
今夜も焚き火宴会は怒涛の盛り上がりをみせるのであった。

すずき ゆかり 画

吉村さんの鮎の味噌煮が最高にうまーい。
高野さんが送ってくれた「いちご煮」もうまーい。

「人性で最高の夜だわー!」

連呼するツルさんに、一同、うんうん、やさしく頷くのであった。

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川辺川リバーミーティング・レポート(5/6、おおそうじ奮闘編前半)

いよいよ、メイン企画の川辺川おおそうじの当日。
今日も、これでもかーというくらいに気持ちよく晴れちょる。
いいぞお。いいぞお。きょうもあそぶぞお。

なくなく帰る田中信一郎@紋次郎と抱擁の別れを交わす。
耳元で、ささやくセリフは、

「誤解しないで、くださーい。僕はその気はないですからあ〜」

オイもないばーい!オイかて美女がよかばーい。

政界の裏話やおそろしばなしを、生き証人から聞くのは
迫力があったじょ。怒りで体がふるえたがあ。

いろいろ、ありがとー。紋ちゃんによろしゅう。
(カヌーにのると、美女がよってくるとよ〜)

元気良く朝飯を食ってたら、ワラワラと、中河原倶楽部の猛者
たちが権現河原に出現した。
みんな強そうじゃあ。プロレスラーみたいじゃ。

タカバ金太郎侍。ヤマグチおやぶん。
ニシダだいまじん。やまちゃん。ノモト南海海旅男。
筋肉隆々、まっくろに日焼け。頼もしい応援部隊じゃ。

いちおー、ワシは、川下りカヌーゴミそうじ部隊のたいちょお、
いうことになっちょたが、なーんの、なんの、
中河原倶楽部の荒くれのんべえ衆の大活躍にはたまがる
たまがる。
元気にゴミ拾い船が出港。

上流の巡から、川辺川のゴミを拾い川下り部隊が出発。
福岡からきてくれた、おへんろ鈴木夫妻の、友人家族の
おかーさんと、子供たちもカヌーで船出。

オイのフネに、ケイちゃん、ひかりちゃん姉妹が乗り込んだ。
ロデオパドラーにしてトライアラー、そしてほんぎょうは
サンショウウオ焼きのタカバ金太郎さんが、
ヒロくん、とうこちゃんを乗せる。

ダッキー5艇。ロデオ艇ぎょーさん。
ぷろれすらー、おかーさん、こどもたちのにぎやか集団の
できあがりー。早速、爽快な瀬にすいこまれた。

水に上はきもちよかー。
なんか、ごっつうえーかんじや。
ええこと(ごいみひろい)やるんは、気分がええもんやなあ。

2つめの大きな瀬で、ヒロ、とうこチャンの子どもを乗せた、
タカバ金太郎艇が、岩にハリツいた。でったかいフネが水圧で
まっつぷたつに折れる。

いやー、タカバさーん。子どもら恐がらそーおもて。。。
おちゃめなんじゃから〜。


スタックしたカヌーの救出劇のヒトコマ。

むーん?子どもら、かたまっちょるなあ。
ありゃー、タカバきんたろうさんも、かたまっちょる〜。
いけーん、しゃれじゃないがよ!

やまちゃんたちの救出作戦がはじまる。無事子どもたちを
救出。しかーし、ワレにもどった、ヒロくんは泣き出しはじめ、
カヌーにのるのをいやがりはじめた。

気持ちはよーわかるよ。ヒロ。オイも何回も経験したきー。
困難を克服する。それが、オトコになるっちゅーことぜよ。

オイのまえにすわった、ケイちゃんは、自分でパドルを漕いで
やる気マンマン。たのもしかあ。4歳のひかりちゃんも
たのしそーだ。おなごの方がつよかー。

九州男児はこの先どうなるとー?

遊びながら、ごみを拾いまくる。ゴミでカヌーに乗るスペース
がなくなりそうじゃた。ごっついのう。

カヌーつみきれないゴミをサポート軽トラック運転手ナベちゃんに
頼む。大漁のゴミを囲んで、記念撮影。

どこからともなくあらわれた安藤アウトドアカメラマンがパシリ。
最高の笑顔。笑顔。えがお。えあがおー。

アユの放流時間が近いので、一足先に、子供たち、おかーさん
と川からあがることにした。

中河原クラブはせっかくじゃけん最後まで下るういうちって、
さっそうと出撃していく。
ながの ひろさだ(ヒロ) 作

車の回収を待つ間に、川になれた子供たちが水あそびを始める。
ベソかきヒロが、そっせんして、水に飛び込んでいった。
パンツいっちょうで、川で泳ぐ子どもら。
ミズガキの誕生の瞬間であーる。

そうそう。そうこなくっちゃあかーん。

後編へつづく。。。。

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リバーミーティング後半レポート(5/6後編、鮎の放流)

川下りゴミ拾いから、メイン会場の権現河原にもどると、
もう昼の2時だった。

お腹をすかしてて帰ってくる川下り部隊のために、
あわびとさざえのダシが効いたいちご煮炊き込みご飯の
用意をしていると、漁協の稚鮎放流トラックがやってきた。

子ども達の歓声が川にこだまする。
ろくさんのお嬢さんのしおりちゃん。
ふたみさんの長男、大樹君。
川下りベソかきのヒロ。
けいちゃん、ひかりちゃん姉妹。とうこちゃん。

飛び跳ねる鮎、鮎、鮎。
放された稚鮎で、川辺川に真っ黒な絨緞ができた。
子ども達の眼が輝いている。

興奮がさめやらぬ内に、今度は、鯉を乗せたトラックが到着。
網ですくわれた巨大な鯉が次々と放たれる。

想像を絶する巨大さに、あとずさりする子どももいる。

川に入り、泳いでくる鯉をつかみ捕った。
両手の中で、びくびく動く。
そっとかかえると静かになった。

すごいな。こんな、でっかいのが住んでいるんじゃのー。
空を泳ぐこいのぼりのように、力強くおよげよ。
そっと放すと、元気に泳ぎ去った。

イベントが終了したあとに、TV局が到着。
「放流の素晴らしい絵を撮ってほしかった〜」

いうち、
「だって、3時からって、FAXにありますよ!」

と怒られちゃった。ふーむ。

まあ、メインイベントのごみそうじをとってもうばーい。
ちょうど、その時、ごみ拾いカヌー隊が到着。

カメラ用に、山のようなゴミをひろう演技をみんなに
してもらう。みんなうまいなー。

しかし、山のようなゴミは、いかにも川辺川が
ゴミだらけみたいで、不本意じゃっち。
こんなにゴミの少なか川もないのになあ。

しかーし、ゴミ拾いは気持ちよかー。
中河原クラブのカヌー隊、タカバ金太郎さん、
本当にありがとう。

さとーさんの挨拶。福地さんのいっぽんじめ。
気持ち良い五月晴れの河原にたくさんの笑顔があった。
一人一人が思い思いに川辺川に恩返しをしたんじゃな。

ありがとー。川辺川。ありがとー。みんな。

たいら ゆいこ 画

いつまでもいつまで、この素敵な川を見ていよう。
この川を、まもっていこう。

そして、また、この場所で、素敵な仲間と遊ぶんじゃい。