2003-06-08 Sun. 野鳥 [ キジ ] の観察に出向いたフィールドで、残土で埋め立てられた水田跡に なにやら動くものを見つけた。 千鳥の一種らしい、この場所は一見山中だが数 キロメーター先には大きな川があるため、この様な水辺の鳥も珍しくないのだろう。 見るともなしに見ていると、どうもある特定の場所が気になっているらしい、その 場所を双眼鏡でチェックするが特になにも見つからない。営巣予定地でも捜している のだろう、邪魔をしちゃかわいそうだと現場を離れた。 自宅の図鑑で鳥の名は [ コチドリ ] だと知った。 ![野鳥 [ キジ ] の観察に出向いたフィールドで
なにやら動くものを見つけた。](Ee2a1797_6.jpg) 上画像赤い楕円に営巣した。この時点では二羽のキジの接近でコチドリは逃げ 去り写っていない。 _ 2003-06-09 Mon. 03:45 早朝のキジの挙動観察のため出向いたとき昨日の場所をチェックして見た。 予想どうり卵が二個生みつけられていた。親鳥は見つからないが、私の接近で逃 げたのだろう。画像を二枚撮り早々に現場を離れる。  Camera OLYMPUS C-2500L 約 27mmL x 18mmφの卵が二個見つかった。普通このような野鳥は平均数個程度 産卵すると思われるので今後まだ増えるかもしれない。 一見土の上に産み落とした様に見えるが、6〜8mm 程度の大きさの小石や貝殻が 敷き詰められている。あまり重要でもないと思うが、画像上方 01:00 の方向が北だ。  20分後１羽が（雌雄不明）現れ卵を抱きはじめた。 その後パートナーが一度だけ 顔を出した。  雌雄不明だが、卵を抱くコチドリ。この個体例のみなのかも知れないが、結構 気楽に抱卵している様だ。 最初の卵の画像で記したが、巣に敷き詰める小石や貝殻には結構うるさいら しく、抱卵の最中でも巣の中の気に入らぬ小石をクチバシではじきとばしたりして いるのだが、あげくの果てには巣の周辺の小石をつまんだり、（つまり巣から出歩 いて）まるで抱卵を忘れた様に、巣の周囲を歩き回り、小石を飛ばす事を一心に 行っている。  巣の中(卵が見える）から 小石を咥えて立ち上がり・・  巣から出て、ポイと捨てる。 また次の小石を・・・・。 そして抱卵をしている事を 忘れて(?)、どんどん巣から 遠ざかる。 また自身の採餌のため、１時間に一回以上 20〜30 分の間、巣を留守にして しまう。本来はパートナーと交代で抱卵する事が正常な状態だと思われるのだ が、引継ぎなしで勝手に留守にしてしまうのだ。あれやこれやと計算すると 実質的な抱卵時間は 12 分 / １時間程度なのだ。これは今の状況で今後、卵を 数個卵を生んでから本格的抱卵が始まるのだろうか？ _ ![抱卵中、巣から抜け出し [ 伸び ] をする親鳥](Img_1711_6.JPG) 抱卵中、巣から抜け出し [ 伸び ] をする親鳥 ( その後の情報・観察で♂だと 思われる。）) ![多くの野鳥同様、リラックスした時に [ のび ] が、見られる。](Img_1966_05T.JPG) 体の大きさに関係なく全ての鳥は [ のび ]
をするものだ。 キジの [ のび ] の例。⇒⇒ 実は彼らが子育てを終わるまでに、この土地は工事が始まるらしい。 場合によっては不幸な結果となるかも知れないが、できれば親子とも 健康な状態で巣立ちを迎えて欲しいと希望している。 ここでいつもの様に W.K. 氏から数件の貴重な情報を頂いた。 例えば、♂には、巣の周囲の石ころなどを咥え、ポイポイ捨てる習性が あるそうだ。 なるほど私が観察したのは♂だったのだ。 このページの最初の巣の中の卵を撮影後３〜４時間経過した頃再びこの 近くを通りかかった時、工事車両が入ってきてコチドリが逃げ去った。 これを幸い再度卵の撮影を行った。鳥は抱卵中適当に卵を回転させると聞 いたことがあったので確かめたかったのだ。 自宅で画像を比べて見ると卵の位置はほとんど変化が無かったが、敷き 詰められた小石のパターンが大きく変わっていたのには驚かされた。 コチドリ♂はインテリアにはうるさいらしい。
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