
天草・阿蘇
天草にキリスト教が伝えられたのは永禄9(1566)年であり、天正17(1589)年
に、キリシタン大名・小西行長の所領となってから行長が没する1600年まで天草
ではキリシタン文化の黄金時代を迎えます。キリシタン文化はキリスト教だけでなく
西洋楽器や美術、印刷・出版技術をももたらしました。しかし、慶長17(1612)年
の禁教令からはキリシタン弾圧が始まり、天草でも少しずつ迫害が激しくなり、つい
に凶作が続いた事が引き金となり、寛永14(1637)年に天草・島原の乱が勃発し
ます。そのキリシタン軍を率いた天草四郎時貞は15歳と言われ、現在もなお神秘
のヴェールにつつまれています。このように天草は、今もなお当時のキリシタン文化
を思わせる建築物が多く残っおり、異国情緒あふれる街です。
阿蘇には、東西18km、南北24km、周囲約100kmの世界最大級の大きさを誇るカ
ルデラの中に、現在も噴煙を上げる中岳を始め、高岳、烏帽子岳などの中央火口
群が存在します。さらにカルデラの外側には標高1000m前後のなだらかな火砕流台
地によって「外輪山」が形成されています。大きなカルデラの中には阿蘇五岳を筆頭
に草千里や大観峰、米塚など季節によって景観を変化させるダイナミックな自然風
景が楽しめます。また阿蘇の北側には最近人気の「黒川温泉」、南阿蘇には豊富な
水源があります。
|
常に噴煙をあげつづけている中岳火口。
大自然の活力が感じられます。 |
|
|
|
|
|
烏帽子岳直下の直径1kmの火口跡に広がる広大な草原。
火山の火口跡とは思えないほど緑が綺麗です。 |
|
|
|
|
|
阿蘇山中腹にそびえる標高954mの小山。火口丘の跡で、山頂がすり鉢状にくぼんだ珍しい形をしています。 |
|
|
|
|
|
標高937mの阿蘇北外輪山で阿蘇を代表するビューポイントの一つ。
ここから見る阿蘇五岳は「涅槃像」と呼ばれ、まるでお釈迦様が横たわっているような姿に見えますが、この日は気温が高かったためモヤが多くて少しぼやけています。 |
|
|
|

|