
一本桜
日本全国に桜の名所はありますが、その中でも、一本桜は何か人を惹きつけるもの
があります。それは、一本桜がそれぞれ、その存在にまつわるいろいろな悲哀伝説
や物語をもっているからなのでしょうか?
樹齢200年以上となる古木が多く、管理されている人々も大変だと思いますが、眺め
ていると何か心に響き、日本で生まれてよかったなぁ〜と感じるひと時です。
桜の咲く時期は短いので、なかなか満開の桜に出会えませんが、ここでは、日本全国
の名のある一本桜、また名もない一本桜の写真を集めてみました。
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福島空港へ向かう途中に見かけた、田んぼの真ん中で咲いていた一本桜です。
桜の根元には六地蔵が祭られており、六地蔵尊記と記された石標が立てられていました。
2006.4.23.撮影 |
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樹齢280年を越す老木です。まだ全く開花していませんが...。
2006.4.29.撮影
この血脈桜には以下のような伝説が伝わっています。
桜が大木に成長した頃、寺では本堂建て替えのために、桜を伐ることが決まります。伐採を翌日に控えた夜更け、上人がふと目ざめると枕元に一人の娘がおり、涙ながらに血脈(成仏のための証文)を求めます。上人が、夜も遅いので明日出なおすようにと言っても娘は聞き入れません。そこで血脈を授けたところ、娘は静かに立ち去りました。翌朝、桜の幹に何やら白いものを見つけて近づくと、それは昨晩、娘に授けた血脈でした。この日伐られることを覚悟した桜の精が娘に姿を変え、血脈を授かるために現れたのだと知った上人は即座に伐採を取りやめ、その話を聞いた人々は、いつしかその桜を血脈桜と呼ぶようになったのです。 |
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こちらも全く開花していませんが...。2006.4.29.撮影
元北大教授の館脇操博士は、この松前龍雲院の老木をエゾカスミザクラ、他の変異株にウスゲカスミと命名したそうです。 |
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