山形・米沢・山寺

    山形市は関が原の合戦で勝利した東軍についた最上氏57万石の城下町で山形
   の県都。戦国時代には栄華を誇った最上氏も最上義光の孫の家信の代で、家臣を
   まとめることができず、幕府から57万石の所領を没収されています。その後の山形は
   譜代大名が次々と収めることとなり、明治維新時の最後の水野氏の頃にはわずか5万
   石となっていまいました。
    また米沢市は秀吉時代に120万石の上杉氏が関が原の合戦で西軍について敗れ
   たため、30万石に転封された地であり、その後約270年にわたり統治した上杉氏ゆか
   りの場所です。特に、米沢藩の発展に尽くした、上杉景勝、直江兼続の両君をはじめ、
   米沢藩の財政の困窮を立て直した上杉鷹山公などは歴史に名を残し、現在でも米沢
   の人達に慕われています。また、米沢は全国的にも有名な牛肉の産地であり、米沢牛
   は絶品であり、市内にも米沢牛のすき焼きやステーキなどの店が多くあります。米沢に
   訪れた際には是非食したいグルメです。
    また山寺立石寺は芭蕉の「閑けさや岩にしみ入る蝉の声」で有名な古寺です。
   
上杉謙信像
伊達、直江、上杉氏の居城だった米沢城は明治6年に取り壊され、松が岬公園となっています。その園内の一角に謙信公の銅像があります。この近くの売店ではハトのえさを売っていますが、それを買うと、怖いくらいのハトが集まってきます。

上杉鷹山公
上杉鷹山公は上杉家10代目当主で、九州高鍋藩秋月家に生まれ、9歳で上杉家の養子となりました。17歳で上杉家を嗣ぎ、窮乏の極みにあった米沢藩を、自ら大倹約を実践し、また農業・産業の振興、学問を奨励し今の米沢の基礎を築きました。「なせば成る、なさねば成らぬ何事も、成らぬは人のなさぬなりけり」という言葉は有名です。

上杉神社
松が岬公園の中央に位置し上杉氏の祖、上杉謙信公を祭っています。春には桜の名所となります。

上杉家廟所
初代謙信公から十二代斉定公まで上杉歴代藩主の墓所です。

山寺
山寺駅からの山寺五大堂を眺めた絵です。



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