Prime-Optimus
#3 イライラ


ランボルの私室。

双子の兄弟であるサンストリーカーは自分の個室を持っていたが、彼の部屋に入り浸りだった。彼はランボルの部屋の中で、床以外で唯一横になれるスペースを提供するベッドを占領していた。仕方がないのでランボルは机に座っていた。

「まったく、司令官は何をうだうだ悩んでるんだか。奴の求愛をさっさと受けて、奴の嫁にでもなんでもなりゃいいんだ」

「サンストリーカー、他人事だと思ってメチャクチャ言うなよ。」

「司令官さえうんと言えば、この馬鹿げた戦争は終わるんだ」

「メガトロンの言うことだぞ。嘘に決まってる」

「嘘じゃないさ。奴は本気だ」

「それにしたって、俺達の平和のために、司令官一人を犠牲にすることはできないだろう」

「犠牲なもんか。司令官だってメガトロンに言い寄られて悪い気はしてないんだぞ」

「嘘つけ! あんなに嫌そうにしてるじゃないか!」

「馬鹿。よく見ろよ。あれのどこが嫌がってるんだ。」

「決め付けるなよ。彼はいつも“NO”と言っているじゃないか」

「口では何とでも言うさ。鈍い奴だな。」サンストリーカーは半眼で睨んだ。「これだけは断言しとくからな。司令官はメガトロンに惚れてる。それを、何か知らないが迷ってるだけさ!」





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