Prime-Optimus
#11 家政婦は見た!
二週間後、オプティマス・プライムを始めとするサイバトロンのメンバーは全てがセイバートロン星に移動していた。地球からの本格的な撤退を前に、サイバトロンとデストロンとの戦争の終結を宣言する議定書への調印式が行われるためだった。
その歴史的なイベントを翌日に控えた夜、路地を歩く若者を呼び止める声があった。
若者は驚いて振り返った。「その声は、オプティマス・プライム?!」
「丁度良いところに来てくれた」建物の暗い影から現れ、近づいてきたオプティマス・プライムは、彼の肩に片手を置いた。
「な、何ですか?」その恐ろしいほどの強い力に、彼は怯んだ。「そんなに掴まなくても・・・ていうか、あんた目が座ってますよ、オプティマス!」
その若者の最後の声を聞いたものは、オプティマス・プライムを除いて誰もいなかった。
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