Prime-Optimus
#13 外野(1)
「待って下さい、司令官!」
怒鳴ったマイスターの声は、エンジンの爆音にかき消された。
調印式を放棄して飛び出したオプティマス・プライムの後を咄嗟に追った彼と数人のメンバーは、トランスフォームして入り組んだ金属の街路を全力で走っていた。
上空のスカイファイアから通信が入った。「だめだ。障害物が多くてこちらからは見失った」
「このままじゃ撒かれるぜ」ストリークが言った。
「リジェはいないのか!」アイアンハイドが叫んだ。「クソ、あいつ肝心な時に!」
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