Prime-Optimus
#15 外野(2)


ようやく追いついたサイバトロンの面々は、地面の端から谷間を見下ろしてため息を吐いた。

「やれやれ。まったく、メガトロンの奴、無茶するなあ」ラチェットが首を左右に振った。

「司令官が怪我でもしたらどうしてくれるんだ!」

アイアンハイドが地面に拳を打ち付けると、その横でマイスターが言った。「だが、お陰で司令官が自分で事故る前に止められたじゃないか」

「メガトロンも体張るよな。ちょっとだけ見直したよ」

クリフが言うと、マイスターが頷いた。

「思いつめた司令官を止めるには、あれくらい思い切ったことをしないといけないのかもな」

「見守るだけじゃだめか」

ラチェットが言うと、アイアンハイドが口惜しげに呟いた。「俺達にはなかなかできないことだがな」





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