オウストラル島


■オウストラル島概要

オウストラル島は、元来サモアの東南2000kmに浮かぶ、小さな何の変哲も無い孤島だった。

だが、1990年、火山活動の影響で突如陸地が浮上。地質学的には、1万年近くもの周期で浮上と沈没を繰り返していた陸地であった。

これをオウストラル新島と呼び、もともと存在していた旧島と区別する。

 

新島を研究していた、Dr田神 およびDrヘッケル、Drウェイブなどの優秀な科学者たちは、この島に「文明の痕跡」を発見する。

この島がかって海上にあった時代をかんがみると、これはすなわち人類の黎明期に高度な文明を有した一団があったことを示す重大な証拠であった。

だが、この人類史を塗り替える偉大な発見を独占し、超古代のテクノロジーを占有しようとした巨大複合企業GAILは、米国・ソ連などの大国と手を結び、オウストラル島を世界の地図から消してしまうのだった。

このため、現在オウストラル島の存在を知るのは、一部の科学者と旧島の住民のみとなっている。

 

■オウストラル島の自然

オウストラル新島は、何万年ぶりに浮上したばかりの新しい島のため、原住民というのは存在しない。

ただ、旧島に小規模な原住民の一団が住んでいるのみである。

 

(1)旧島

元来の島。島民は、大昔に「ホツ・マツア」という偉大な英雄に率いられ、島を開拓したと信じている。

彼らは新島を神聖な場所とみなし、そこを好き放題にするGAILに対し非常な敵意を持っている。こうして彼らは武装ゲリラ化してしまった。

なお、現在のリーダーもまた、英雄の子孫であるホツ・マツアである。

 

(2)海坊主

GAIL最大の前線基地。島の警備のかなめである。

天然の岩山を利用して作られた巨大な要塞で、多数の高射砲、戦闘機用ドック、戦闘車両を収納している。

 

(3)GAILタウン

2つのバース(浮き桟橋)、3つのリグ(石油掘削用人工島)、エアポート、ベイ、貯油基地を有した巨大なドーム状都市。GAILオウストラル支社を中心に、従業員や兵士の町となっている。

人工的に急ピッチで建造された都市の為,非常に近代的で洗練されてはいるが、生活感が少ないのは否めないだろう。

 

(4)ダーク・ベイ

「悪魔の声」としてGAILの船乗りたちに恐れられる、不気味な音が響く暗い入り江。

正体不明の海難事故や、行方不明事件などが多く発生している・・・。

ちなみに、この音の正体は入り江の最奥部にある洞窟(満潮時は姿を隠す)が、波の影響でフエのようになって起こしたもの。

 

(5)馬の鞍

GORGが目的地としていた場所。

ここの地下300mに、オウストラル島の秘密の全てが眠っている・・・。

 

(6)第一火口

怒ったマノンによる、ラブルガーディアンの進軍開始場所。

悠宇とマノンとの和解の地でもある。

 

(7)中央低地

別名グリーン・マット。湿地と原野が鬱蒼と広がっていて、北海道の釧路原野や風蓮川流域に似た様子。

セントラルリバーと呼ばれる川が蛇行して流れている他は、道らしい道が無いので、船以外はビーグルくらいの車両でなくては走破できない。

 

(8)第三火口

悠宇と初めて出合ったゴーグが、最初に連れて行った場所。ここでゴーグは悠宇に自らの胸の中に眠るゼノンの亡骸を見せる。

 

(9)悪魔の階段

溶岩流が冷えて固まったもので、新島と旧島を繋ぐ橋になっている。

ここで悠宇はゴーグと出会う。

 

(10)黒い壁

島の東西を分割する大断層にして断崖絶壁。

今回の隆起によって出来たものらしく、ダークベイから通じる古代の回廊はここで分断されていた。


[→TOP]