SUSUZUKI Webサイトへ

専門家として再びヨルダンへ

1.経緯
 ヨルダンのシニア海外ボランティアとインドネシアの短期専門家の経験をもとに、更に自分の力を海外で役立てたいとの希望を持っていました。
 私はJICAに専門家として登録していますので、JICA事業の中の人材を有効に生かす「国際協力人材センター」(PARTNER)に公示されている、JICA及び国際機関やNGOの要請に応募できる資格があります。
 10月にこの「PARTNER」に掲載されていたコンサルタント契約の案件に応募して指名され、派遣が決定しました。これは入札に対してプロポーザルを提出して応札し、その結果で選定されます。その後契約書を取り交わして派遣が決まります。

2.案件内容
 本案件の内容は以下のようなものです。

 「ヨルダン国教育省・LRC機能強化による生涯学習向上技術協力プロジェクト」
 (教育工学)

 これはヨルダンのアブドラ国王が提唱している、ヨルダンをICT(Information Communication Technology)立国にして、ICT技術の中東地域のハブ(中心)にしようという構想のもとに行われるものです。
 ヨルダンは目立った産業が無く、今後経済を発展させるためには人材の育成が急務となっています。そのための人材育成として、ICT技術を国民の教育の基盤に据えようということで、教育省がLRC(Learning Resorce Center)を全国に作り、各学校にICT教育を普及させる拠点にしようとしています。
 このプロジェクトの今後の方向付けと強化が今回の派遣の目的です。
 派遣期間は12月から3月までの3ヶ月間となっています。

3.準備 12月15日:
 いよいよ出発まであと4日になりました。
 シニア海外ボランティアと今回のコンサルタント役務提供の専門家との違いは、専門家はJICAと正式な契約書を取り交わして仕事をすることです。また、航空券の手配や保険等の手続きも全て自分の責任で行うことになっており、その分準備は大変です。また、派遣前研修というものも無く、選定されてから派遣まで約1ヶ月半程しかありません。
 今回、航空券や公用パスポートは出発前日の18日にエージェントから受取ることになっています。荷物の準備は、今年の4月から7月まで短期専門家でインドネシアに行っていたこともあり、殆どのものは揃っていて、それ程苦労しなくて済みました。
 現在は荷物の準備の他に、今回の仕事である教育工学やeラーニングに関連する最新情報を調べています。
 先日イラクのフセイン元大統領が捕まり、これで隣国イラクのテロも落ち着いてくれれば、と願っています。

12月8日:
 本案件には「教育工学」と「LRC運営」の二名の専門家が派遣されます。
この中で、「LRC運営」の専門家が中々決まらなかったこともあり、出発日の決定が遅れていました。先日もう一人の専門家の派遣の目処がつき、私の出発日は12月19日になりました。
 現在、JICAから資料を入手して「現地調査計画」(案)を提出したり、正式契約の手続きを行うなどの準備を行っている最中です。
 このところ、イラク情勢が緊迫する中の赴任ですが、隣国のヨルダンは以前にも二年間住んでいて勝手が分かっており、また比較的治安が良いのでそれほど心配はしていません。
 いずれにしても、前に住んでいたときに親しくなった人がたくさんいますので、今から赴任が楽しみです。
 尚、派遣後も現地の様子などを掲載するなどして、本ホームページの更新を行っていく予定です。

戻る  頁の先頭へ