建築家、岡田信一郎作品の行方(大阪中央公会堂・保存改修記念)





岡田信一郎(1883〜1932)

代表作
 大阪中ノ島公会堂
 重文指定を文化審議会が答申
 (平成14年10月18日)
 歌舞伎座(1925)
 旧東京府美術舘(1926)
 ニコライ堂改修(1930)
 日本銀行小樽支店       
 左の写真は、大阪中央公会堂(大
阪中ノ島公会堂)コンペ第一席に当
選された。設計者・岡田信一郎
(1883〜1932)です。東京帝国大学
卒。のち東京美術学校「現在の東京
芸大」教授。
 右の写真は、長野宇平治(1867〜
1937)同、コンペ第二席に当選。記
念作品として透視図を目次のページ
に掲載。辰野金吾と共に設計した
日本銀行小樽支店の写真を特別に
公開します。
長野宇平治に関しては(目次のペー
ジ・成田町梅屋にて・・人物解析)を
参照ください。(大阪市公会堂コンペ
「明治45年」の審査委員長は辰野金吾
です。


長野宇平治(1867〜1937)

代表作
 京都文化博物舘(1906)
 (旧日本銀行京都支店)
 国指定・重要文化財
 第一勧業銀行神戸支店      (1926) 
 日本銀行小樽支店


大阪中ノ島公会堂コンペ第一席 設計者、岡田信一郎
大阪市中央公会堂(中ノ島公会堂)
保存再生、改修工事が完成し平成14年10月25日から28日迄一般に
公開されます。出来上がった内外部の写真は既に公開されています。
外装のメリクリウス像の復活。
内部の大集会室、小集会室、中集会室。
貴賓室の天井画、貴賓室ステンドグラス等の再生の素晴らしさを、是非
現地に行ってご覧下さい。しかし此処ではコンペ第二席の透視図。
同メンバによる日本銀行小樽支店の当時の写真を公開します。小樽支店は
平成14年9月に閉鎖されるまで、営業されていました。・・・

 大阪市中央公会堂など重要文化財指定!
 文化審議会は10月18日、日本の煉瓦を主体とした建築物の代表の一つ「大阪市中央公会堂」など、11件を重要文化財に指定(うち一件は追加指定)するよう遠山敦子文化相に答申した。
 大阪市中央公会堂は、株式仲買商を営んでいた市民からの寄付金を基に1918年に完成。左右対称の造りで整然とした西洋の古典式様式を踏襲しながらも大きなアーチなどで躍動感を出している。公会堂建築としては西日本で初めての指定です。



大阪中ノ島公会堂コンペ第二席 透視図  設計者、長野宇平治
Second Premiated Design.   Osaka City Hall.
By Mr. U. Nagano, Kogakushi.


日本銀行小樽支店






設計者 工学博士 辰野金吾・・・・工学士 長野宇平治・・・・工学士 岡田信一郎

 大阪市公会堂が保存再生され平成14年10月25日〜28日まで一般公開11月1日よりオープンされます。又重文指定も答申されました。
 同じ頃平成14年9月、日本の最北端にある辰野、長野、岡田ゆかりの
建築物、日本銀行小樽支店が明治45年(1912)から90余年の歴史の幕を閉じました。

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大阪中央公会堂・保存再生記念
大阪中央公会堂・保存再生記念