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議員インターンシップ参加者の感想
今までの政治に対するイメージ。
それは、決して良いとは言えませんでした。

『秘書給与疑惑』、『年金未納』、『献金問題』―。
連日紙面を飾る見出しに、政治への不信感がますます募りました。
「新聞記者になって、社会の闇を、本質をもっと多くの人に知ってもらいたい」。
「ジャーナリズムの役割は、権力を監視することだ」。
ある種の使命感を持って、いつもニュース番組の画面をにらみつけていた私。

しかし、ドットジェイピーの議員インターンシップに参加し、気持ちに変化が訪れました。

議員交流会で友次さんと初めてお逢いしたとき。
「市民がもっと市政に興味を持てば、街は絶対に変わるよ」
…学生の私に、こんなにも一所懸命語りかけてくれる人がいるんだ!
友次さんの真っ直ぐな眼に、心を奪われました。
この方ともっと関わりたい。
政治という仕事を間近で見てみたい―そう思いました。

そして、その後の2ヶ月間で、
政治家の方々がアツい思いを持っていらっしゃることが良く分かりました。

市民から相談が来れば、どんな小さなことでも対処する。
地域のイベントに参加して、市民の方々と笑顔で会話をする。
議会の質問を作成するため、ヒアリングや読書などの『勉強』を欠かさない。
今期の議会が終わった直後でも、次回のために、新たな制度を導入した他市を訪問する。
未来を担う若者(といっても、わたしたちインターン生のことですが)へ、『チームワーク論』の講義をする。
学生に「税金がどのように使われているか」を理解させるため、『茨木施設見学ツアー』を組む。(なんと、新人議員さんと一緒に!)

議員の仕事は議会に出席すること。
しかし、その議会へ民意を反映させるため、
様々な努力をしている時間の方が長いと言えるかもしれません。

経験を積み、スーツもそろそろ皺になってきた頃。
せっかく教わったことは、アウトプットしたい!と思うようになりました。
すると、友次さんから『街頭演説』の機会を与えられました。

計4回行った街頭演説ですが、中でも印象に残っている1回目と4回目です。

記念すべき第1回。3月7日、午前7時。阪急茨木市・西口。
気温はわずか1度。市民の前に立つので、コートを着てはいけない。スーツのみ。
メモを見ることもなく、データもしっかり頭に入っている友次さんの演説を聞きながら、
自分の順番を待ちます。寒さのせいか、それとも緊張か。さっきから足が震えっぱなし。
「では、次は学生にマイクを渡したいと思います…」
…緊張して何をしゃべったかは、覚えていません。
ただ、上手く話せなくて非常に悔しい思いをしたことと、
市民の方々は皆、足早に通り過ぎていったことだけは覚えています。

数を重ね、徐々に私たちの街頭演説も板に付いてきた頃、友次さんから「夕立ちをしよう」という提案がありました。
3月29日。インターン終了日前日。午後6時。阪急茨木市駅・東口。
私はマイクを持って、「ニート80万人に増加」という演題で語りました。

―「働くのが怖い」…気持ちはわかる。
四年制の大学という、教育機会に恵まれた私でさえも、就職への不安は尽きない。
尊敬する女の先輩の就職先が決まらない。
努力をしても、性別という絶対に自分の力では乗り越えられない壁がある。

そんな不安を街頭で語っていたところ、
年配の女性が一人、私の話に耳を傾けてくれているのが目に入った。
「聞いてくれる人がいる」力が沸いてきた。

―でも、友次さんに、政治という仕事を見せてもらい、
働くことが楽しみになった。
50才近い人が「この仕事は天職や」と言いながら、眼を輝かせている。
私も天職といえる仕事がしたい。
インターンを通じて、働くことの楽しみを知った。
ニートの人々にも、インターンを進めてみたらどうか―
きっと見方が変わるはずだ。

話し終わると、女性が「頑張ってるわね」と話しかけてくれました。
嬉しくて、思わず握手を求めました。
女性の手は、とても暖かかったです。


この2ヶ月間、私は「大学入学以来、一番濃い経験をした!」と
胸を張って言える経験をしました。
友次議員に教わったことの数々を、これからの糧にしていきたいと思います。

最後に、友次さんへ。
親以外でこんなに良くしてくれた方はいないと思っています。
本当に、ありがとうございました。
                                          石田 彩子



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