6月号
前回は本当に大きなお世話でしたが、最近ふと気がついたことをひとつ。
最近若い女の子のしゃべるイントネーションがどうも抑揚がなくうわついて聞こえるのは私だけでしょうか?
「よろしくお願いしま〜す」という発音がどうも心から発言しているように聞こえないのです。
「それはお前に対してだけだけだよ」と言われればそれまでなんですが、本人は心からお願いしているように見えるのです。
よくよく見ると発音する時に口を大きく開けずにしゃべっているのですね。
もちろん音協として普段接している子達は歌を歌うという日常のせいかそんなことはありませんが。
最近の女の子に限らず若い人達はいわゆる「シャイ」なのか、あまり感情を表に出したがらないようで・・・
表現と言えば平均律による作曲というものもそろそろ限界にきているようで、最近では新鮮に響く新しい曲も殆ど歌唱力やアレンジに負うところが多いみたいです。
著作権というものが邪魔をして本当に心に響くメロディ等が新しく発表できない制度になってます。
私はこの著作権をはじめとするいわゆる既得権というものが好きじゃないですね。
特に音楽みたいな芸術の分野においてこそ。
既得権ってのは文字どおり「最初につばつけた」権利なんでしょうが、土地でいえば地球が出来た時土地は生物みんなのものだったのが人類は他の生物を追いやって自分た達の土地を確保し、そののち人類同士でも縄張りをはって個人の土地を確保しました。
つまり先祖代々の土地といったってルーツはあいまいなもんです。
既得権を行使することによって人類の発展が望めるとか、世の中の役に立つとかいうならそれはそれで価値があるとも思いますが、自己の利益のみ追求するような既得権はどうかと思いますね。
著作権ってのはひとつの権利でしょうが、それを利用して新たに利益をあげるとかでない限りはあまり規制すべきじゃないと思いますね。
我々のコンサートのようなね。
作曲には著作権がありますが、意外とアレンジには登録しない限り著作権がないのですね。
ですからいわゆる「アレンジパクリ」というのが巷では多いです。
一番最初に書いた新鮮に響く(と思われる)曲も実はみんなの知らないその昔流行った曲のアレンジだったりするのもあります。
現代はサウンドの時代ですから「おお!これは」てな曲でもメロディだけ取り出せばなんてことはない曲も多いです。
「おお!こ、こ、これは」と聞こえる曲の「これは」ってのはサウンドでありアレンジなんですよね。