この日のお仕事は、「FACE実験サイトでのサンプリング」です。


まず「FACE」について簡単に説明すると
「Free Air CO2 Enrichment」の略で
つまり、開放系で大気中二酸化炭素濃度を増加させると生態系にどのような影響がでるか
ということを調査するためのプロジェクトなのです。


岩手県雫石町には「Rice FACE」―イネに関するFACEプロジェクトのための実験サイトがあり
今回はそこでイネ個体のサンプリングをお手伝いすることになったという次第。




以上わかりやすく言うと



岩手にイネ刈りに行ったんだよ



…この説明で、あながち間違ってはいないはずだ。






こんな感じで、一面だだっぴろい田んぼが広がっています。
東京では、なかなかこれだけの田んぼを見ることはできないぞ。とちょっと感動。


とはいってもこれはれっきとした実験施設。
実はでっかいリング状のものが写っていて
そのリングから中央に向かって二酸化炭素ガスが放出されています。
それでもってそのリング内での大気中二酸化炭素濃度をたかくして、それ以外の場所とそことで
イネの生育などがどう変わってくるのか、ということを調べるのです。







このでーっかいガスタンクの中には二酸化炭素ガスが詰まっています。
あの田んぼに二酸化炭素をずっと放出し続けてるんだから
そりゃこれだけでっかいタンクも必要だわな。







通称「FACE小屋」。
このログハウスは小さいながらも中は
バストイレキッチン付き・冷暖房完備・インターネットし放題
という素晴らしいモノで
FACE実験サイトで調査したりする人が宿泊できるようになっています。

こんな立派な小屋なら、いっそ住みたいよ。
ていうか男性陣は今回の旅行でここに1泊してましたけどね。


今回の調査旅行には、わが研究室からは男性3名女性3名(教官含む)が参加したのですが
この日は女の子は基本的にこの小屋の中でお仕事でした。


他の大学の方や東北農試の方を含めた男性陣がサンプリングしてきた個体を
洗ってハサミで部位ごとに切り分ける、という作業。
簡単そうに見えてなかなかどうして結構手間がかかる。





研究ってこういう地道な下積みによって支えられてるんですよ…。






お仕事終了後、先生に網張温泉 に連れて行っていただきました。
ここには山道を10分ほどもかき分けて行った先に「まさに秘湯!」って感じの露天風呂があったのですが


混浴。




あえなく男性陣に占拠されてしまいました(泣)
仕方なく女性陣は日帰りの湯でまったり(ここでも十分よかったのですが)。

いいもん。
露天風呂から出て歩いてくるながーい道のりの間に湯冷めするがいいさ
なんてアクタイつきながら、のんびり疲れをいやしてたのでしたー。