追想の山々1259  up-date 2002.01.10


磐梯山(1819m) 登頂日1988.10.10 単独行
八方台(5.20)−−−中の湯(5.40)−−−弘法清水(6.10)−−−磐梯山(6.25-35)−−−中の湯−−−八方台(7.30)
所要時間 2時間10分 1日目 ***** 2日目 **** 3日目 ****
≪朝食前に最短コースで登頂=51才≫

濃霧の山頂
小原庄助さんは朝寝、朝酒、朝湯だが、私はというと早朝登山。
朝食前に登頂をすませてしまおうと、5時前に泊まっていた会社の保養寮を出た。ゴー ルドラインを八方台まで行き、そこから最短コースで頂上を目指すことにした。

八方台をあとに、案内板にそっ て樹林の登山道に入る。自動車が通れるほどの広い道を、ひとしきり登ると中の湯である。中の湯からは登山道らしい登りとなり、ぐんぐん高度を稼いで行く。2〜30人の大パーティを追い越す。
樹林の途切れた火口縁から、昨日縦走してきた吾妻連峰が望める。あれを7時間で歩いてしまったまかと、我ながら感心する。

弘法清水で冷たい水を一口飲む。手が切れそうなほどに冷たい。あとひとがんばりすれば頂上、紅葉が見ごろの急な登り一気に登りきると、岩の散在する山頂に到着した。
霧が去来し強風が吹き抜け真冬のような寒さだ。記念写真だけ撮り、小屋の陰に身を寄せ一休みすると、早々に山頂をあとにした。
弘法清水でさきほどの大パーティに会う。「頂上はどうですか」 と尋ねられ「ガスで何にも見えませんでした」と答えるとがっかりしていた。 山の楽しみの半分は、山頂からの展望にあるのは誰でも同じだ。


八方台までは一目散、あっという間の早朝躯け足登山だった