2026

山行報告- 三津河落山と日出ケ岳
(大台ケ原)
奈良・三重県 2001.05.13 単独
コース ●自宅(2.00)===川上辻(4.20)−--三津河落山−−大和岳−−三津河落山−−名古屋岳−−川上辻(6.05)

●大台ケ原駐車場(6.20)−−日出ケ岳−−正木ケ原−−尾鷲辻−−駐車場(8.00)
≪三津河落山(1654m) 大和岳(1597m) 名古屋岳(1610m)≫
「三津河落山」は「サンヅノコウチヤマ」と読みます。

大台ケ原の主峰は言わずと知れた日出ケ岳1695メールで、深田百名山の一つです。
その日出ケ岳から西に派生する尾根上に三津河落山があります。標高は1654メールで主峰日出ケ岳よりわずかに低いだけです。その三津河落山へ登ってきました。

深夜の2時に自宅を出発。 予定では経ケ峰−大和岳−三津河落山の尾根コースを往復するつもりでした。ところが、暗くて登り口がよくわからないのと、「植生保護のため立ち入り禁止」の表示ばかりが目に付きます。
行ったり来たりしたあげく、大台ケ原駐車場の手前1.5キロの川上辻から登ることにしました。

三津河落山々頂
時刻は4時20分、明るくなってきました。
遊歩道の標識を見て山へ入りましたが、三津河落山方面への登山道にはロープが張られて立ち入り禁止になっています。ロープの途切れるところまで進んでから、鹿の踏跡らしきミヤコザサの細道をたどることにしました。闖入者の進入とばかりに、鹿が警戒の鳴き声をあげながら、白いお尻を見せて奥へ走り去って行きます。
道とは言えない薄い踏跡ですが、目指す方角に見当をつけて行くと、いつのまにか登山道らしい明瞭な踏跡に合流してしまいました。結局ロープで遮られていた道に出てしまったようです。
罪の意識を感じながら、30分余で三津河落山の標識のあるピークに着きました。タイミングを合わせるかのように、ちょうど真っ赤な太陽が顔を出したところでした。樹木に囲まれた山頂でしたが、木の間越しのご来光にめぐり会えたのはラッキーでした。
快晴の見本のような上天気です。

さらに西へ向ってしばらく進むと、樹木が消えてミヤコザサの笹海に変わります。暁光に輝く大峰山系の山々が望めます。このあたりを日本鼻というようです。明るく開けて大変気持ちのよいところです。
緩やかで気持ちの良いプロムナードを大和岳1597メートルまで行ったところで引き返しました。

帰りは、ためらいもありましたが登山道を堂々?とたどり、名古屋岳1610メートルのピークも踏んで川上辻まで戻りました。 ロープは張られていますが、登山道としてかなり利用されている形跡がありますし、最近のガイドブックにもこのコースが紹介されてもいるのです。

所要時間は1時間40分、まだ6時を回ったばかりでした。



日出ケ岳(1695m)
三津河落山登頂が、コース変更により短時間で終わってしまったので、日出ケ岳を登って行くことにしました。

大台ケ原駐車場には、昨夜からの登山者らしい車が20〜30台ばかり止っています。
駐車場から日出ケ岳をめざしました。春は始まったばかり、木々の芽吹きはこれからです。
日出ケ岳はこれが3回目になります。のんびりと歩いて40分ほどで山頂でした。
それにしても何と素晴らしい天気でしょうか。正真正銘、雲のかけらも見えません。
展望台に上ると、伊勢湾の海が朝日にキラキラと輝いています。北には白鬚岳、高見山などの台高の山々、そして倶留尊山。 西には大峰山系の全山があますところなく望見できます。

ついでに登った山頂ですが、素晴らしい眺望を楽しむことができました。

下山は、霜で滑りやすい木の階段をたどり、正木ケ原から尾鷲辻へ、ここで牛石ケ原への道を見送って、中道から駐車場へ向かいました。
中道は始めてですが、ここにはかつての苔むした大台ケ原の面影がところどころに残されていました。

1990.5.1の大台ケ原登頂記録はこちらへ