山のエッセイ3028  up-date 2001.10.07 山エッセイ目次へ

登る山がなくなっちゃう?
たまに「そんなに山へ登っていると、もう登る山がなくなるのではないですか」なんて言われることがあります。しかしそんな心配はご無用。山にはピンからキリまで、3776メートルの富士山から、100メートル未満の山まで、いくつあるか知りませんが、きっと数えきれないほどあるでしょう。

私が登った山は、まだ1000にもなっていないと思います。
「登る」山ですから、高さが500メートル以上、できたら1000メートル近くあるとなおいいですね。1000メートルで区切っても、その数は無数と言えるほどあると思います。
前月登った山のうち富山県の負釣山は959メートルしかありませんでした。日本百名山の中にも1000メートル以下の山が二つあります。筑波山(876m)と開聞岳(924m)です。
背が低いからと言って軽んじてはいけませんが、それでも高い山を登ったときの方が満足感が大きいのは否めません。

仮に1000メートメル以上という高さにこだわったとしても、国内のすべての山に登るなんていうことは到底不可能です。加えてコース、季節を変えれば、同じ山でもまた新鮮な気分で登ることができます。
登る山に事欠くなんていうことは決してありません。
山へ登れるのもあと10年か15年、一生懸命に登っても全国の山の2、3パーセントにもならないと思います。まだまだ存分に楽しめます。

「山高きが故に貴とからず」なんて言いますね。
高さについての思いを、別途このエッセイのコーナーで書いてみます。