山のエッセイ3036 up-date 2001.12.29 山エッセイ目次へ
山小屋へ泊まるとき、誰でも期待やら何やら、ときにはちょっと胸のときめくような昂まりを感じたりすると思います。 はじめての小屋だったら『どんな小屋だろうか?』と見ぬものへの期待も湧きます。 小屋からの展望はどうだろうか。 混雑するだろうか、布団1枚に二人なんて言うのはいやだなあ・・・。 見知らぬ人とのどんな出会いがあるだろうか。 いろいろありますが、私の場合はどうも夢のない話で申し訳ないのですが 「大イビキの人と一緒になりませんように」 というのが一番の気がかりです。 食事がどうとか、寝具が不衛生だとか、多少混雑しているとか、そんなことはあまり気にはしません。どこでも比較的よく寝られる方です。 ところが困ったことに「鼾=イビキ」には弱いのです。 モーレツなやつを3〜4回経験しました。 つい先日の八ヶ岳黒百合ヒュッテもその一つ。その御仁は午後小屋へ入るから夕食まで酒を飲みつづけ、夕食後寝たかと思うとモーレツなイビキ。割れたセトモノをギリギリこすり合わせるような不快音、ついに朝までそれが鳴り止むことがありませんでした。 黒百合ヒュッテは間仕切りなしの大広間形式です。悶々として一夜を明かした人も多かったようです。 私も細切れに2時間ほどの睡眠しか取れませんでした。 本人に悪意はなく、制御すべからざる無意識の行為、責めることもできませんが、正直言って何とかならないかなあ・・・なんて思っちゃいますよね。(このご仁も飲酒を控えれば少しはましになりそうに思えました) |