山のエッセイ3057  up-date 2002.11.21 山エッセイ目次へ

登山グッズ
アウトドア用品の専門店を見ると、まあその種類の多さ、グレードもまたピンからキリまで、選ぶのも容易なことではありません。何に使うのかわからないものもあります。
登山グッズにしても同じです。

“趣味”というと一つの共通点があって、登山でも絵でも釣りでもみんな同じだと思いますが『道具揃え』がまた楽しみの大きな要素になるものです。趣味をお持ちの方なら頷いてもらえるでしょう。
必要のないものまで、雑誌で見たり、店を覗いたりすると、ついつい手が伸びてしまいます。登山をはじためた最初のころは特にこの傾向が強く、ずいぶんと無駄な買い物もしました。ビギナー向けの登山教本や雑誌記事には、日帰りハイキング、小屋泊まり、幕営などそれぞれに、どんな持ち物が必要かなどと、こと細かに教えています。それを一つ一つ買い足して行くのがまた楽しく、その後さらに良い物が出たといえばまた買い替える。

最初の頃は教本どおりに全部揃えてザックに入れていたのですが、半年、1年とたっても全く手も触れないものがいくつか出てきます。様子を見ながら今度はそれを省く作業です。 こうして荷物の軽量化が進み、日帰り登山の携行荷物の重さは30パーセント以上軽くなったのではないかと思います。 同じ日帰りハイキングで見かける人の中に、私のザックの3倍ほどもある荷物を背負ったのを見かけたりします。内心「グッズマニアだ」なんて思ってしまいます。

メーカーや販売店と結託した「売らんかな」の教本や雑誌記事、広告には、最近では動かされなくなって、新しい登山グッズの増えることはなくなっています。