山のエッセイ3064  up-date 2003.02.18 山エッセイ目次へ

一等三角点
日本国土の精密な地図作りに欠かせないものに三角点というのがあります。別に三角の形をした点があるというわけではなく、三角測量の各ポイントとなる地点を三角点と言い、そこには規格の決められた標石が埋めこまれてます。

三角点には一等から四等まで、4種類の等級があり、そのうち一等三角点はほぼ45キロ間隔で全国に973ヶ所あるそうです。
三角点は測量のためのものですから、すべて山の上にあるとは限りません。見とおしの良い山の上にもありますし、平地にもあります。
測量の便にかなうように、見とおしのきく場所といえば山の上などがいいわけですが、大きな平野とか、島とかいうと、標高2、3メートル、中には0メートルというのもあります。

ところで一番高いところにある一等三角点は南アルプス赤石岳の山頂です。標高は3120.06m
2番目は前穂高岳 3090.23m
3番目は御岳山   3063.41m
4番目は乗鞍岳   3025.64m
5番目は立山雄山 2991.59m
という順です。

もっと高い富士山とか、第2位の北岳、第3位の奥穂高岳、第4位の間の岳、第5位の槍ヶ岳などにはありません。
富士山は最高点の剣ケ峰ではなく、白山岳に2等三角点があります。
北岳、間ノ岳は2等ですし、奥穂高岳と槍ヶ岳には三角点はありません。
一等三角点は 高山の専売特許のような気がしていましたが、そうではないのですね。

ちなみに500メートル以上の高さのある一等三角点を山登りの対象とすると、その数はおおよそ500ほどあるということです。これをすへで踏破した人がいるというのは驚きです。
私はいくつ登っているか調べてみたいと思います。