山のエッセイ3076 up-date 2003.10.26 山のエッセイ目次へ
この前は登山靴のことを書きましたが、今回は“スパッツ”についてです。 私はスパッツを使うのは雪のある山だけです。スパッツがないと、隙間から靴の中に雪が入ってしまうからです。それ以外には使うことはありません。 天気の良い夏山、そこでスパッツをつけた登山者をよく見かけます。それてなくても暑い夏山、脚が蒸れて気持ち悪くないのだろうか・・・なんてお節介な気を回してしまいます。新素材で発汗性があるスパッツでも、風は通りませんし、よく我慢しているなあと感心して見ています。 多分それが登山の定番スタイルと思っているのでしょうね。 『ズボンの裾が汚れるから』、そう言う人もいます。 山へ登るのですから都会の真中を歩くようなわけにはいかないことは、登る前からわかっていることなんですね。汚れるのはあたり前と思っています。何も山へよそ行きのイッチョウラを着て行くわけではなし、汚れても良い服装、山登り用の服装で来ているのです。汚れなんか気にしていたら山歩きなんか少しも楽しくないと思います。 子供は泥んこ遊びが大好きです。「汚してはいけません」なんて口うるさく言われたら、遊んでいても楽しくはないでしょう。お母さんは汚れてもいいものを着せてあげるべきです。極論すれば“汚れるから楽しい”のです。 私の4歳の孫娘は、雨あがりの水溜りを見つけると、わざと飛び跳ねて靴やズボンを汚して喜んでいます。 草露がひどかったりすると雨具のズボンを着用することはありますが、行くから帰るまでスパッツ着用なんていうことは、私はしません。 何が何でもスパッツ愛用の方は、一度スパッツ無しの快適さを味わって見られたらいかがでしょう。汚れを気にしない楽しさを味わって見られたらいかがでしょうか。 いかに無用な使い方をしていたかが分かると思うのですが。 |