山のエッセイ3082  up-date 2004.07.30  山のエッセイ目次へ

地震・雷・火事・オヤジ
山にも怖いものがいいろあります。
今はあまりいませんが、山小屋のオヤジの中には、ちょっと恐い感じの人もいました。クマも恐いですね。

ところで先日のこと北アルプスなどで落雷による事後が相次ぎました。昔、松本市深志高校の生徒が集団登山中に西穂高で何人も死亡という落雷事故もありました。
里では恐いものの一番が地震ということになっていますが、山では雷かもしれません。

かなりの山行頻度を重ねてきた私ですが、これまでの山行で行動中にひどい落雷に遭遇した経験は一度も
ありません。
午前中から落雷があることは稀です。早くても昼頃からです。私が行動中に落雷に遭わなかった理由の一つは、早立ち早着の徹底のおかげかもしれません。小屋泊の場合、たいてい昼頃には小屋へ着いていますし、日帰りなら昼にはもう下山にかかっています。だから稲妻や雷鳴、夕立は小屋に入ってからということになるのです。
たとえば広河原を未明に発って、北岳〜間ノ岳、そして熊の平小屋へは11時頃には到着するというように早着に心がけます。

もう一つ「雷3日」と言います。雷が発生すると3日はつづく、そして1日ごとに30分づつ後へづれていくとも言われます。山へ入ると前の日に雷があったかどうか、何時頃かということなどをなるべく聞くようにしています。
そんなことで一番恐い雷を避けるように心がけてきました。