日本百名山の全山踏破はもう珍しくない時代。日本百名山考（1）でも書きましたが、深田久弥の“日本百名山”を読んだ上でトライしている人ならお気づきだと思いますが、実は選定された百座以外にも名山にふさわしい良い山はたくさんあります。

深田久弥が著しているように、『百』という枠に納めるために切り捨てざるを得なかった山も多かったことを「及落すれすれで、それを篩（ふるい）にかけねばならぬのは、愛する教え子を落第させる試験官の辛さに似ていた」と述べています。つまり選定外となったものの、百座に遜色のない山、同等の山と理解していいと思うのです。

百座を踏破された人は、次のステップとして切り捨てざるを得なかった山４１座も登って、真の日本百名山達成にしてほしいと思います。その山の名前は著書“日本百名山”後記に記載されていますが、念のためここにも記しておきます。