山スキー&山ボード入門

(2005.01.22-23)



湯の丸山頂上にて北アルプスをバックに集合写真

「楽しむ人」それが僕のスタイルらしい。

エニヤグラムと呼ばれる人の性格のパターン分け。 人の性格には9種類のパターンが存在し、均等に分けられるという二千年前のアフガニスタン地方で、その体系が築かれたとされる古来からの性格分類方法だ。

そして自分のパターンがどこに属するかをしりたければ、

セルフテストをやってみるといい。

さてオイラの属する「楽しさを求め計画する人」とはどんな性格なのか?

webの解説から紐解いてみると、「万事に楽観主義的で陽気な雰囲気をもち、自分の周辺に楽しみを見出す能力に長けている。 周囲にたくさんの好きな人間をもち、自分も魅力的であろうとする。また常に楽しい計画をを立 てアイデアを案出しようとし、好奇心が強く想像力に富んでいる。「とても楽しい」「愉快で たまらない」「計画がいっぱいある」ということで満足感を得る。」

逆に「囚われ」ていることは、

1)多くの計画を抱え込み、苦しさから逃避する。
2)他者の感情を顧みず、すてきな自分を追求する。
3)強烈な自己愛と楽観主義。

自己改革へのアドバイスは

「多くの選択肢からひとつだけを選び、それに打ち込むやりかけたことには、責任をもって最後までやりとげる絶望や老いなど人生の負の要素とも向き合う」

やべやべ。短気で、移り気で、スケベで、浮気性。面白いこと、楽しいことには、上から下に水が流れるようにどんどん動いていくけど、逆にコツコツと一つのことをやるのが苦手な性格を見事に見抜かれてしまっちょる!

いやはや脱線

今回は雪遊びのレポートです。この不定期日記のボリュームも徐々に増え、今ではメインの世界のフィールド報告や日本の旅よりも大きくなっちゃた。この不定期日記には、僕なりのルールを決めている。それは、同じ内容やフィールドは書くまいということ。

一人の書き手である以上考え方が重複したり、よく遊ぶ友人は自然登場回数が多くなったりするのは否めないとしても、フィールドだけはカブらないようにしようと決めていた。

今回はあえてそのルールの禁を犯します。

理由は、「とっても楽しかったから」。

そう楽しさを求めるのがオイラのライフスタイルなのだ。

ということで、以前の2001年の不定期日記で登場した根子岳と、湯の丸山の再登場!土曜は根子岳、日曜は湯の丸山と以前の日記とは行動が反転するけどね。

せいちゃんとミースケが、フロリダのディズニーワールドへ出かけてフリーとなった週末、菅平にある根子岳と湯の丸山に遊びに行くことにした。メンバーは昨年から遊んでもらうようになった山スキーヤーの竜さんとおなじみ堀口雪上隊長の山仲間たち、「低い山を登ってお酒を飲む会」略して「低飲会」とのジョイントだ。そこに、山ボーダーのオイラとシーカヤッカーの千種さんが参加する形になった。

その他のメンバーの紹介をしよう。

山男を20年以上も勤める小林さん
スキーからテレマークに転向し、バックカントリーを指向しはじめた坪田さん
坪田さんの奥様キーさんは、山スキーで参加。
山スキー初心者のハマちゃん
本格山ボードデビューの弥生さん

以上、野郎6名、女性3名の混成パーティだ。

松本在住のテレマーカーtomoも、土曜の夜宴会から合流して日曜の湯の丸山から参加予定。

金曜の夜23:30時間通りに竜さん、弥生さんと中野駅で合流。3時間後には、菅平に到着した。

軽くビールで乾杯して寝ようとしたら千葉方面から堀口号が到着。テント設営などしていたら、シュラフにもぐりこむ時にはあたりが明るくなっていた。

8時に起床したが、明らかに寝不足でメンバーの目の輝き湿り勝ち。おまけに風が強く、根子岳はガスの向こうで視界も望めない。

根子岳ルート図


雪舞う尾根を登り始めるスキー・チーム

軽くゲレンデで滑りのチェックをした後、ガスの中の根子岳を目指した。丁度20名くらいの巨大パーティと時を同じくして出発したので、八甲田山死の彷徨(例えが悪いなあ)のような用様を呈していた。

シールの山スキー、テレマーカーチームのスピードにスノシュー部隊はついていけずチギレ気味。スノーシュー初めてでしかもゲレンデスキーハードブーツの千種嬢が遅れ始めた。根子岳に惚れ抜いて毎年1回以上足を運んでしまう堀口雪上隊長がリーダーの最後尾を見ていてくれるので、千種選手をおまかせして、もう一人のボーダー、弥生嬢にスピードをあわせて登ることにする。

途中非難小屋で、待っているとバテバテになった千種選手がようやく到着した。
髪の毛が凍ってパキパキ〜(千種さん)

オイラがいつも繰り出す山屋の仲間たちとのパーティでは、体力がない上に、スノーシューを持ち上げての登りは、ない体力をさらに奪われてしまい一番最初にバテてゼーハー、ゼーハーになる。だからので、千種さんの気持ちがよくわかった。

無理をしないところで、引き返すよう心優しい堀口雪上隊長におまかせして、専攻するスキーチームを弥生さんと追いかけた。 地吹雪の流れる上部はあわやホワイト・アウト寸前。そんな状況でも

マイペースの弥生さんは、マラソンに出場するだけあって基礎体力がしっかりしているのだろう、確実に高度を稼いでいく。

頂上手前で引き返し、滑走してきた竜さん、坪田夫妻、ハマちゃんと出合った。

どうしても根子岳のピークが踏みたいという、チャレンジャブルな弥生さんに同行してピークを踏んだ。


頂上でパチリの弥生嬢とオイラ。よくガンバリました。

幸せ?の鐘を鳴らしてよーやく滑降開始。

寒い中待っていてもらった竜さんたちと合流。上部はガスっていたので、手前の尾根に滑り込むのを断念し、往路を戻ることにした。

うまくいけば堀口さんと千種さんに合流できるだろう。

荒らされたバーンは滑りにくいがやっぱり滑降は楽しいところどころで雄たけびを上げてしまう。

同行していた弥生さんの勇姿を捉えようと写真を撮ったらいつも転倒シーンばかり。オチャメな人だな〜。

堀口さん、千種さんと出会えたが、オフピステの斜面は千種さんには難しいようで、すっかり転倒ムシと化していた。ようやくスキー場上部にたどり着いた時には、千種さんは放心状態。堀口さんは精も根も尽き果ててしまっていた。真っ白な灰のようにへたり込む堀口コーチ。けなげにも上を向いて歩く千種選手。


やっと辿り着いた。。。崩れ落ちる堀口隊長。ヘロヘロの千種嬢。

その光景はスポーツドラマのワンシーン

静かな感動を呼び起こす

こうして1日目の根子岳足慣らしは無事終了。一行はお約束の渋沢温泉へ温泉と蕎麦を頂きにGO!

温めのまったり温泉に浸かっていると風呂場に松本のテレマーカーTOMOが全裸で登場!(ってあたりまえか)

しかし、駐車場でジムニーを脱輪させてしまい、ワレワレに合流できなければ大変なことだった。

美味しい美味しいお蕎麦に舌鼓を打って、ジムニーを人力ハンドクレーンでつり出した後、怒涛のテント宴会へと突入したのである。寝不足と山行疲れ、温泉ののぼせと試飲ワインのカルテットパンチで、最初からハジケテしまう。

越しの雪中梅の吟醸が最高にウメー。竜さんの用意してくれたチャンコ鍋がウメー。坪田さんの不思議ワールドが炸裂!tomoとオイラの相乗効果酔っ払いがヒートアップ。

オイラはtomoといると何故だかイケイケドンドンになってヒートアップしていってしまう。なかなか会えないので、今度あったら、こんな話をしよう、こんな想いを打ち明けよう、、、などと考えていったりするのだけど、会うとダメ。ぜーんぶ忘れてただただ楽しんじゃうのだ。そう、オイラは楽しむ人なのでしかたがないのであーる。

それでも明日の山行に期待を寄せるメンメンは、きちんと真夜中に宴会を切り上げ眠りにつくのであった。あー長い一日だったー。

2日目は、湯の丸山から登って旧鹿沢スキー場跡へ滑り込むコースだ。

このコースも湯の丸スキー場のリフトを使って登り1時間で山頂に立てる。

初日の根子岳よりさらにお手ごろで、滑走距離も長く取れる初心者には美味しいルートだ。 菅平から湯の丸高原へ車で移動。本日のアプローチは湯の丸高原スキー場から。

湯の丸山ルート図

シール組


湯の丸山への登り。さあいくわよンのスノーシューレディース

コンパクトな湯の丸高原スキー場のリフト終点から小一時間のハイクアップ。

昨日、バテバテの千種選手は、山屋の小林さんのキックステップ講習を受けながら確実に登りつめ、とうとう湯の丸山のピークを極めた。

「もう絶対やらない!」と昨日はサジを投げていたけど、どうぢてどうぢて、ガンバリ屋さんであるのだ。高曇りの空。頂上の向こうは北アルプス一望。この光景は自分の足で登った人だけへのご褒美だ。よかったねー!!!。

昨日、深雪滑りができなかった千種さんと、スキーのビンディングが故障した小林さんは、スノーシューをはいて往路を下山することに。滑降終了地点への車の回送をお願いする。少し休んでお約束の滑降開始。

最初の斜面がパウダーで斜度も快適でたちまち笑顔だらけのパーティとなる。

本日のツアーリーダーは竜さん。的確に導いてくれるので、笑いながら滑りこんでいけばいいだけだ!


パウダー!パウダー!美味しいパウダーイタダキ!

途中、フカフカのジャンプ台を発見し、みんなで飛翔。


空を舞うtomo。着地はテレマークが入るカナ?

あっというまにゴール地点についた。秘境の湯、鹿沢温泉でまったりして、上田で蕎麦を食して、宴会×2、バックカントリー×2、温泉×2、お蕎麦×2の楽しい楽しい雪山遊びの幕は閉じたのであった〜。また、いこおぜ!みんな!

おしまい。