クィーンシャーロット諸島Day4(7/26)

ベンジャミン・ポイントで大物釣り


朝、ピンクサーモン(カラフトマス)のライズを目撃した。 シングルカヤックに飛び乗ってこぎ寄ると いるわいるわ。ピンクサーモンの狂喜乱舞。

群れにむかって、アラスカで絶大な実績があったピクシーという スピーンを投じるが、全然追わない。 見えているのに食わない。 こんなに悔しいことはない。 粘って2時間も釣りに費やしてしまった。

時計はもう10時。出発時刻を過ぎてしまう。 Day2,Day3とそれぞれ約30km漕いだので順調だ。 このペースでいくと予備日2日とれる計算になる。 そろそろ疲労もでてきたので、今日は、二人と相談して 10kmほど南のベンジャミンポイントをゴールに設定 したので、時間には余裕がある。 できるかぎる粘ってサーモンを追ったが、当たりさえなく帰島する ことになった。

スタートが遅れてしまったため、丁度干潮時間になっていた。

ダブル艇のパートナー、Ryuと息の合ったウニウニ捕獲作戦が 見事に決まる!本日もウニ丼は確保だ!

あの釣りはボーズだったけど、このためにネバッタのだ! とひとり声高らかに言い訳をする。 目的地のベンジャミンポイントの小さな半島に15時には到着。 今日は南西の風なので、風をさけるために北側の浜をテントサイトにした。

光り輝く太陽。黄金の砂浜。フカフカのカーペット。 そしてのんびり草をはむシカたち。 最高のキャンプサイトだ。

最高のキャンプサイトではないか!

これは、ビールをぷちんプファしないワケにはいかない! カナディアン・ビアで乾杯した後、ヒルネでまったり。

カナディアン・ビアで乾杯!

バンメシの確保に一人、カヤックを漕ぎ出した。 大物を狙って、難所とされるベンジャミンポイントへ。 南からの向かい風がはいってきて、うねりもある。 明日向かうクリンギット島には、雨雲が立ち込め つりをしているうちに、雲に飲み込まれてしまった。 やはり南の方が天候が悪いようだ。

潮が流れている今は絶好の釣りタイム。 すぐにあたりがきて、ラインをリトリーブ。 いきなり、重くなってドラッグがかかる。なんだなんだ。

カヤックにゴツンと衝撃がきた。 なにか巨大なものが、カヤックに直撃したらしい。 巨大な魚影に、ひょっとしてキングサーモンか! と大興奮。 ファイトしながらラインを巻き続けると、 信じられない生き物が顔をだした。

全長1mはゆうに越える巨大なリングコッド、 そう日本ではクエと呼ばれる高級魚だ。 予想外の獲物とその大きさに あごが外れそうになるくらい、口があんぐり開いてしまう。

かかった20cmほどのフッコ(スズキの幼魚)に 食いついていた。 食べごろサイズのフッコが小さなルアーに見えて しまうくらい巨大だ! やった。本日はクエの刺身とクエ鍋だ! ヨダレが落ちそうになる。 しかし!!!!! どうやって引き上げよう。半分もその身が入らない であろう網を手に愕然とする。 しまったギャフがあれば。。。

もう一度よせて、網をかぶせようとした瞬間、 加えていたフッコを放して逃げていった。 フッコにトゲに刺さっていただけらしい。

バラした瞬間、右横からブフォーと大きな音。 みるとすぐ5mくらいい呼吸孔が見えた。 ネズミイルカだ。 バラシタところを、笑らいやがったな!

アドレナリンが噴出しただけに、落胆も大きい。 生け締めされてしまったフッコを回収し呆然とする。 回収して再チャレンジしたら、良い型のスズキを そうそうにヒットした。

またこいつをリングコッドが食わないだろうか? しばらく流して生餌ルアー作戦を行うがうまくいかず、 お刺身用にキープしてテントサイトに戻った。

本日の夕食は、酢飯にウニ、スズキの刺身をまぶした海鮮丼。

海鮮丼だあ〜

そして、あら汁。 昨日のようなサンドフライの襲撃を受けることなく、快適な夕方となった。 久々にノンビリした一日だった。 乾いたシュラフも気持ちよし! 乾いた長靴、快適なり。