NZ・ワイカト川

ワイカト川はタウポから流れ出て北上し、ハミルトンを経て、北島の玄関都市オークランドまで延びてタスマン海にそそいでいる。湖から流れ出しているので、その水は済み、水温は真冬でも暖かく水遊びにはもってこいの川です。タウポからアクセスできるビギナーからアドバンスまで全てのパドラーが楽しめる2コースを紹介します。

上流部「のんびり温泉コース」 クラス1
(タウポ〜レイズファーム)
タウポの街のすぐ北側の橋からすこしいった小さな入り江がスタート。
川底まで見える澄み切った流れにとろとろ身をまかせて流れていくと、いろんなものが流され優しい気持ちになっていく。川は渓谷の相を帯びてきて、森の中をリラックスしながら進むとやがて川の中に小さな島があらわれる。ティールームやギャラリー、ミニ動物園もあるチェリーアイランドだ。休憩にはもってこいだがスタートしてすぐなので、あがりそこねてしまった。左に大きく曲がりはじめると、空から人が降ってくる。45mの高さから落ちてくるが、アラ不思議、びょよーんともう一度あがっていっちゃった。そう、NZに来たら必ずやらされてしまう、あの有名なバンジージャンプがタウポにもあるのさ。 あれで80NZ$は高いかなあ?
しばらくいくと右側に温泉が沸いている。川の水と交じり合って丁度いい水温の場所でのんびりつかると気持ちがいい。観光名所になっていて、いろんな人たちが漬かりにくるので温泉談義に花が咲く。

落差10mのフカ・フォール

温泉をあとにして、スラロームの練習用ポールが見えてきたら、左側がキャンプ場のレイズ・ファームだ。ここまでの所用時間は温泉タイムも含めて約1時間。
毎日、朝から夕方まで(10am,2pm,6pm/twilight)ガイド付きのカヤック・ツアー2時間30NZ$)が出てて、初心者でもすぐに出発できる。夢のようなコース。 レイズ。ファームから先は落差10mのフカ滝へと続くホワイトウォーターとなるので、下見なしでつっこむのは無謀。きちんと上陸しよう!のんびり昼寝してちゃあ、いけませんぜ!

中流部「パドラー桃源郷コース」 クラス2
(ダム下流〜フル・ジェイムス)
中流部はアラティアティア・ダム下流からスタート。ダム直下からはアラティアティア・ラピッドと呼ばれる誰も下ったことのない豪激流。そこから、すこし車を走らせたンガワプルワ・ラピッド(別名フル・ジェイムス)はパドラーの楽園となる。フル・ジェイムスに続くダート道をから途中でカヤックを担いで降りると、2kmちょいの小ツアーができる。お手ごろな2級の瀬で遊びながらもう笑いがとまらないことうけあい。
このコースの途中に髭のオジサン「超漕げブルース」秘伝の隠し湯がある。発見できるかな?
岩に挟まれた渓谷の最後にくると轟音が近づいてくる。パドラーの桃源郷と呼ばれるフルジェイムスだ!川いっぱいに広がったサーフィンウエイブ。ウーピーやリテンドーなぞ練習するにはもってこい。
さあ、レッツ・ゴー!瀬の下は巨大なプールとなるので少々泳ぐことになるが沈脱しても安全だ。
水中めがね足ヒレをつけて流れの淵に潜ってごらん。いいものが見れるよ。

ワイカト川

 【 行動日 】 1998/1/2-4
 【 場 所 】 ニュージーランド/ワイカト川
 【 コース 】 フルジェイムス 1/2,4
  タウポ〜レイズファーム 1/3,4
 【漕行距離】 ?
 【 時 間 】 3日間だいたい5時間くらい。
 【 天 候 】 全部、晴れ
 【 水 量 】 ダムの水門の放流しだい。





ワイカト川滞在記
ワンガヌイ川の旅を終えて、NZ最大の湖タウポにヒッチハイクで北上。タウポ湖からオークランドに向って流れ出すワイカト川で3日間ステイ。ここでは、ダガーのRPMやFEELFREEの69を借りてホワイトウオーターの中でサーフィンしたり跳ねたり回ったり過激なカヤックで遊びまくり。タウポの街のレインボーロッジは日本人のパッカーも多く、ここで武者修業しているヨシさんや、テルのお世話になった。タウポでの生活は朝から3時までブルースとODSSのワークショップをうけた後、観光。テルやヨシについてフルジェイでまた瀬遊び。夕方パブで一杯やって、 夜9時を過ぎて暗くなりはじめると自転車を漕いでフライ・フィッシングにでかけ、釣りまくって疲れて泥のように眠る天国の日々。

タウポではフネや講習はODSSとブルース・ウエーバーアドベンチャー(提携している)のお世話になった。鼻毛と口髭がつながったナイスなおやじ、「超漕げー」ブルースとODSSのガイドに3日間、てほどきをうけたんだけど、これが、楽しいのなんの。どんなとこで沈しても必ずバックUPにきてくれるので、こころおきなく瀬の中で遊べるんだ。
余裕も持てるし、力も抜け、ロールも必ずあがるようになった。
あの安心感はすごいね。
そして、また瀬に突入。アドレナリン全快!
ブルースのエナジェテイックでポジテイブな姿勢、カヤックを楽しむスタイルには大いに影響をうけた。
アドヴァイズもわかりやすく、要点をついていて目からうろこが落ちる。
スイープでの腰のひねり。スカーリング。
こんなものと思っていたのが、自己流で基本をないがしろにしてたに改めてきづいた。これじゃ、いつまでもうまくなるはすないよな。
ワークショップの料金は参加人数により頭割りなので、参加人数で代わり、だいたい1150NZ$-250NZ$くらい。モハカやランギタイキのツアーになるとプラスα。
何度も参加してると、どんどん割り引いてくれます。
参加人数が多ければ多いほど安くなるので、日本からまとまった人数でいくといい。
ラフトとペアだと豪勢なツアーも可能になるしね!

ODSS NZ LTD.P.O.BOX 311 TAUPO New Zealand
PHONE/FAX 07-378-3938
(国番号64)担当 岩田・佐藤
http://www.alles.or.jp/~daim/nzkayak.html
HQA00603@niftyserve.or.jp

KAYAK NEW ZEALAND Ltd (formerly Bruce Webber Adventures). http://www.kayaknz.com/index.htm

沈するのって好きじゃなかったんだ。旅カヌー派のオイラは瀬は浮かんでりゃ「Monday night(もんだいなーい)」だったからね。
瀬で運動性能の高いフネで遊んでると、気が付くと水中にいんだよな。
ウーピーとかやってるとすぐ裏返っちまう。そのうち、沈して水中にいることさえ楽しくなった。リカバリーできる時でも、いいや、うらがえっちゃえ、て。
ブルースじゃないけど、
「チョータノシー!」
波に揉みくちゃにされるのいいなあ。パドラーズハイってやつを実感。もう頭の中真っ白!
うう。サーフインやりてえよー。ポリ艇ほしいよう。(グライド買っちゃた!)

タウポを去る前日はヨシから69を借りて、晩御飯、ビールを背中にワイカト川のんびりコースを一人で下った。フルジェイムスで遊びまくってほてった体に夕暮れの川面をなでる風が心地良い。旅で出会った人々を思い出しながら、ゆっくりパドルを水面に入れる。忘れらないNZのカヤック三昧の日々をしずかに一人でかみ締めると、夜空に満天の星。いつか、もう一度、この場所を訪れるぞ!レイズファームの河原で静かに眠りに就いた。タウポ最後の日は一番下りたかったモハカ川だ。

PS。ブルース氏は、カンパニーを譲渡して現在オークランド在住です。

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