キジの観察報告-Appendix
観察・撮影のための Tips

オリジナル 2002-04-10
Rev.11: アップデート 2003-05-04


************* 観察・撮影のための Tips ******************

フィールドでキジを見かけた方は多いと思うが観察や撮影は以外と難しい。
個人的にはカワセミやジョウビタキなどより難易度は高い様に思う。
最初のページでも述べたが、その理由の一つに、木の枝や水面の様に活動
場所がある程度限定される種類の鳥と違い 彼らは主に隠れる場所の多い
地表で活動することが上げられる。

ウグイスの観察で野鳥観察の面白さを知った妻を今度は夜明け前からキジの
観察に連れ出した。

時間は夜明け前の 4:20 、周囲はほの暗い。もう鳴いている声が聞こえる。
以前の観察で”ねぐら”の場所を知っている固体の声だ、近くまで妻を案内する。

夜明け前のブッシュに
キジ♂を発見、この暗さでは
普通の人は気付きにくい
Sat. Apr.20'02 04:25
約 10m 先に♂を発見。妻に「あそこに居るよ」
と教えるが彼女(視力左右共 2.0 ) にはわからない。♂は直後ブッシュに
姿を消した。
夜明け前のほの暗い条件なので無理も無いが日中のフィールドでも目の前
10m の位置に全身を現していても経験が少ないとすぐには見つけられない
ことも多い。

--------- Memo' -------
観察や撮影のための個人的経験から得た Tips を紹介しておこう。
   観察の時期
他の野鳥同様4月〜8月の繁殖期がベストの時期だと思う。
また♂の方が鳴くこと、色が鮮やかなことで♀より見付けやすい。

   観察の時間
風の無い快晴の朝、日の出前から 8-9 時頃に郊外の里山などに出向き、
まず鳴き声を聞くことから始める。4〜5月頃はほぼ 4〜8 分毎に鳴き声を
数カ所から聞くことができる。最も鳴き声の回数の多い方向へ(徒歩で)向う
事をお薦めする。
--------- end of memo' --

妻と声の方向へ向う。
約 80m ほどの距離から翼を打ち
鳴らすキジ♂を発見
約 80m ほど先に翼を打ち鳴らすキジ♂を発見。この程度だと鳴き声は聞こえ
るが羽音は聞くことができない。キジとは充分距離があるため普通の会話や
普通の動作は可能だ。

--------- Memo' -------
鳴き声の後ドドドーとかブルルゥーなどと翼を打つ音が聞こえる様ならほぼ
50 m 以内に接近したと考えられる。以後は特に慎重に行動する。
しゃがむか物陰に隠れ双眼鏡で声の聞こえた方向を慎重にチェックする。
慣れると草むらから周囲を警戒している赤い顔や翼を打つ時の翼の動きを
見つけることができる。
このまま進んでも相手が静かに逃げ去るか足元からバタバタと飛び去る
だけだ。

1、丘陵地なら丘のふもとより頂上付近にいる可能性が高い。(接近する敵や接近
  する♀を見つけやすいから。)
2、木立やブッシュと開けた平地の境界線付近にいる可能性が高い。(すぐに林や
  ブッシュへ逃げ込めるから)
3、平地で鳴く時は倒木、石、土盛など少し高いところで鳴く習性がある。

彼らは危険を感じると速やかに(静かに)歩いて逃げる。
下の画像は草陰を逃げ去る♂だ。
草陰を音もなく
逃げ去るキジ♂
この程度なら動き去る影は確認できる。

頭も尾も確認できるのは PC の画像
だからだ。フィールドでは彼は動いているのだ
上の画像と下の画像はどうだろうか、上は頭から尾まで確認できると思うが
下は尾羽位しか確認できない。
こちらは頭の確認は不可能
だろう、尾羽が確認できる

頭を下げ尾を水平にして大人の駆け足より速い速度で音もなく逃げ去る。
そのため逃げ去った事に気付かず、ある時点から鳴き声が遠ざかった事で
我々はやっとそれに気付くことが多い。

我々が短時間に接近しすぎると飛んで脱げる。もし足元から飛び立つ
場面に遭遇したら、貴方の Chasing 技術が未熟だったということだ。
--------- end of memo' --

各個体の一日のだいたいの行動範囲はほぼ同じらしい。(つまり)彼の
Routin work を知ると先回りして待つことも可能なのだ。
特等席でキジの
ショーを観劇する。
このページの最初の画像の♂の行き先を(個人的経験で)知っているため
妻と先回りして待つ。待ち伏せの場合は体を動かさなければブラインドなど
不用で通常のピクニックのかっこうでかまわない。
草陰に腰をおろし楽な格好で30分ほど待つ、彼はすたすたと歩いてきた。
二人の前約 6m の明るい草むらで♂は採餌、雄たけびと翼の打ち鳴らしを
たっぷり見せてくれた。
その後、私のカメラを操作する動きで我々に気付いた様だが、あわてずゆっくり歩
いて姿を消した。
補足 ( 2003-03-24 )
残念ながらこの個体は狩猟期を無事に過ごす事はできなかった様だ。
個人的に三個体の観察を続けている中で最も人を恐れない個体だったのだが
現時点で見かけることができない。


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